最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 早い段階で賞金確保に成功した牡馬の3歳戦の出発点として、真っ先に名前が挙がるのが弥生賞である。権利獲得を目論む馬たちはもっと手薄な他のステップ競走に向かうため、弥生賞は少頭数になるのが通例。そのため、本番の皐月賞とはまったく異なるスローペースで流れることが通例だ。 皐月賞の1000m通過が61秒を超えたのはキャプテントゥーレが勝った2008年が最後だが、弥生賞での1000m通過は61秒を超えるのが当たり前で、61秒を切ったのが過去10年で一昨年の一回だけ。同じコースで行われながら、皐月賞の予行演習として、必ずしもベストとは言い切れない面があって、弥生賞の難しさになっている。 1.勝つのは前走1着馬 過去10年の勝ち馬のうち8頭までが前走で1着だった馬で、直近では5連勝中。ちなみに朝日杯でも同様の傾向が見られる。トーナメント戦の準決勝のような位置にあるレースで、前走で負けた馬の巻き返しは困難。 2.オープン初挑戦は苦戦 それ以前にオープン特別か重賞を走った経験のない馬の連対は、過去10年で2009年2着のミッキーペトラ一頭のみで、1着はない。500万条件をステップに弥生賞を連対したプレイ、カミノタサハラ、マイスタイルの3頭には、いずれも以前オープン特別か重賞に出走した経験があった。 3.朝日杯勝ち馬は勝ち切れない 弥生賞に限ったことではなく、過去10年朝日杯の勝ち馬で3歳初戦を勝利したのは2012年のロゴタイプ(スプリングS)だけ。ほとんどが1、2番人気に支持されていたことを考えても、その不振ぶりは軽視できない。ただし、阪神移動以降の朝日杯から弥生賞に直行した馬の成績は[0-2-2-1]と、勝ち切れないものの安定している。 ワグネリアンは中京芝2000mの新馬戦で上がり3F32.6秒という驚愕の数字を叩き出して注目されたが、その後道悪の阪神やハイペースの東京でも圧勝して、どんな条件でも満点回答を出している。適性云々より能力自体が優越している可能性は高く、パワーを要する中山コースも不安材料にはなりそうにない。 ダノンプレミアムは無敗の朝日杯勝ち馬。ディープインパクト産駒の牡馬が無敗でGIを勝つこと自体が国内では初めてのことである。ここまではスピードを前面に出したレースぶりだったが、スタミナを要する弥生賞を突破すれば、父に近づく名馬への道が見えてくるだろう。 オブセッションはここまで2戦2勝。重賞には初挑戦になるが、前走は500万条件とはいえ2歳レコードでの圧勝だった。荒削りな面が残るだけに、少頭数になるのは歓迎だろう。コーナー4つの中山コースをクリアできれば。以下、ホープフルSで距離に目処を付けたジャンダルム、立ち回り上手でコース経験も豊富なサンリヴァル。
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