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3月3日 中山11R オーシャンS(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 高松宮記念に向けた最終ステップ重賞。シルクロードSはハンデ戦で、阪急杯は距離が1400mということもあって、唯一1200mの別定戦であるこのレースが重要性を増している。アルビアーノ、ハクサンムーン、スノードラゴン、カレンチャンと、ここをステップにして高松宮記念で3着以内に好走した馬も少なくない。

 ただし、前出の4頭はすべて、オーシャンSでは敗れていたことに注意が必要だ。強いスプリンターが必ずしも能力を発揮しきれない難しさがあって、毎年のように波乱の決着が繰り返されてきた。

1.1番人気は苦戦

 昨年こそ1番人気のメラグラーナが勝利したが、それを含めて過去10年で1番人気の連対は3回のみ。前述の高松宮記念と成績がリンクしない傾向を考えても、GIで結果を出すような強いスプリンターが信頼しにくいレースであるといえるだろう。

2.中山では逃げ切れない

 スピード優先のスプリント戦だが、直線に急坂が控える中山コースでは事情が異なる。過去10年間で、逃げ馬の連絡みは3例だけ(いずれも2着)。そのうち2回は快速で知られるハクサンムーンだった。

3.キャリアが重要

 一昨年のアルビアーノが1番人気で5着に敗れたように、過去10年で4歳馬の勝率は6.9%ともうひとつ。勝率では過去10年で5勝している5歳馬が11.9%で断然である。連対率では6歳馬が18.8%、7歳馬が16.0%と、ベテランの頑張りが目立つレース。

 ナックビーナスは昨年の2着馬だが、以降1年間で掲示板を外したのは高松宮記念とダートの東京盃の2回だけ。心身ともに完成度を増して、確実にレースで結果を残せるようになってきた。シルクロードSの5着は、内枠有利の京都芝1200mで外枠から先行しての結果。得意の中山で主戦の横山典弘騎手に戻れば、巻き返しは容易だろう。

 アルティマブラッドはこのレースと相性のいいラピスラズリSの勝ち馬。関西馬ながらこの舞台で3勝と抜群のコース実績を誇る。

 レーヌミノルは1200mに出走するのは2歳夏以来だが、その小倉2歳Sが6馬身差の圧勝だった。スプリント路線で頂点を極める可能性を秘めており、注目の転向初戦となる。

 以下、先行馬での好騎乗が目立つミナリク騎手を配して勝負気配漂うネロ、相手なりに走れて大崩れしないビップライブリー、GIホースが57kgで出走できるのは魅力のスノードラゴン、使い詰めだが底見せぬ上がり馬ダイメイフジ。

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