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【9Fでも王】昨秋のマイル王・ペルシアンナイトが、春は2000mの大阪杯、続く東京1600mの安田記念をにらみ中山記念から進発。マイルCSで古馬を撃破した起点は、昨年2月、阪神1600mのアーリントンCだったか。1分34秒1(後続に0秒5差の独走)という走破タイムは、過去10年で第二位。その好記録を基軸に皐月賞を1分57秒8のタイレコードで2着に食い込んだ。2400mのダービーは距離が合わず7着と失速、富士Sは不良馬場に脚をからめとられ5着に敗れたが、マイルCS制覇で改めて8Fの適性と能力の高さを確認。次走をにらんでの身体造りとはいえ、富士Sの時よりは調教は質量ともに精緻。マイルCSは、大外18番から巧みに立ち回り、コーナー4つの皐月賞を立ち回り鋭くイン強襲を果たしたように、1800mまでなら、デムーロとのコンビならどこからでも動ける。

　対抗はヴィブロス。エリザベス女王杯はスローに加え16番枠。ルメールをもってしても道中我慢が効かず5着入線がやっとだったが、今回は少頭数ながら逃げ先行馬が揃い実力勝負の公算が大。こちらもドバイ遠征を控えているが、だからといって前年同様勝てる保証はない? 下世話ながらGIIの賞金は高く、いつもの休み明けよりはハードに入念に追い切っている。

　アエロリットは牡馬を相手にNHKマイルを制覇。1分32秒3という走破タイムは過去十年では3位タイだった。札幌のクイーンSは絶妙なペース運びで1分45秒7のタイレコードで封印、9ハロン適性がもっとも高いのは本馬だろう。

　ウインブライトも、スプリングSを制してきた4歳馬。福島記念勝ち、中山金杯2着好走は予測の範囲内。ロングスパートも効くが、この組み合わせなら、人気的にもワンテンポ仕掛けを遅らせ切れに転じることが許されるか。

　サクラアンプルールは昨年の2着馬、GIからGIIへ相手は少し楽になった。ディサイファはAJCC4着と見せ場、引退のはなむけ、もちろん馬券にも期待して△を送りたい。