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11月17日 東京11R 東スポ杯2歳S(G3)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 近年の勝ち馬から、ワグネリアン、サトノクラウン、イスラボニータ、ディープブリランテ、サダムパテック、ローズキングダム、ナカヤマフェスタ。GI戦線での活躍馬を毎年のように輩出している2歳戦屈指の出世レースである。

 ただし、前週にデイリー杯2歳Sが移動してきて、翌週の京都2歳Sも重賞に格上げされて、11月の2歳重賞は過密になった。スマートオーディンやブレスジャーニーという「将来性より完成度」というタイプが勝ったように、レースの性格に変化が生じている部分もある。

1.決め手勝負でスピードタイプが台頭

 より短い距離に適性がある馬は、前週までの京王杯やデイリー杯に向かうため、中距離タイプが揃う東京スポーツ杯はスローペースが当たり前だ。レースの上がりは速く、スタミナや体力よりも決め手の精度が問われるようなレースになる。昨年の勝ち馬ワグネリアンは祖母がスプリンターのブロードアピールだったし、一昨年の勝ち馬ブレスジャーニーも1400mデビューのスピード型。スマートオーディンやイスラボニータも距離に限界があるタイプだった。

2.上がり3F33秒台の経験が必要

 過去6年の勝ち馬は、いずれも以前に上がり3F33秒台の末脚をマークしていた。2012年のコディーノは札幌デビューながら、新馬戦で上がり3F33.7秒をマークしていた。それ以外の前走北海道組はのきなみ苦戦していて、2016年は札幌2歳S勝ち馬トラストが3番人気5着、2009年も札幌2歳S勝ち馬サンディエゴシチーが4番人気4着。

3.圧勝実績が破壊力の証明

 決め手勝負で勝ち切るためには末脚の破壊力が必要になる。その裏付けとして「(弱い相手でも)突き放して勝った実績があるか」という点に注目したい。着差が0.4秒以上の勝利を圧勝と定義すると、ワグネリアン、ブレスジャーニー、スマートオーディン、コディーノ、ディープブリランテ、サダムパテックがこれをクリアー。最近の1番人気で、一昨年のムーヴザワールド(3着)、2015年のロスカボス(8着)、2014年のアヴニールマルシェ(2着)は、この項目をクリアーできていなかった。

 ルヴォルグは天皇賞当日の新馬戦を4馬身差で圧勝。上がり3F11.4-11.0-11.3という流れをほぼ持ったままの手応えで抜け出してきて、レースセンスの高さとともに決め手の鋭さをアピールした。大型馬ながら完成度は高く、ムーア騎手を鞍上に必勝態勢で臨む。

 新潟デビューながらホウオウサーベルも上がり3F33秒台で圧勝しており、ミルコ・デムーロ騎手の評価も高く軽視は禁物だ。野路菊Sの勝ち馬カテドラルは上がりの鋭さの面で不安があるが、自分でレースを作れるのは強みだ。

 ヴェロックスは野路菊Sで人気を裏切ったが、8馬身差千切った初戦の内容からまだ見限れない。上がり3F33秒台の条件をクリアーするヴァンドギャルド、ダノンラスター、アドマイヤスコールにも注目。

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