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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

11月3日 東京11R 京王杯2歳S(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 朝日杯へ向けての前哨戦という意味合いもあるが、2歳戦で唯一の短距離GIIということで、短距離志向の強い馬たちにとって数少ない目標レースでもある。2歳短距離路線の総決算という位置付けで、一連の短距離路線の上位馬が集まる。

 昨年は函館2歳Sの勝ち馬カシアスと小倉2歳Sの勝ち馬アサクサゲンキが2、3着して、一昨年は函館2歳S2着のモンドキャンノと小倉2歳S勝ち馬レーヌミノルがワンツー。近年は夏の2歳短距離重賞の活躍馬が結果を出すようになっている。かつてはより長い距離からの短縮組が幅を利かせた時期があったが、ここに来て流れが変わってきたようだ。

1.追っての味が求められる

 近年のこのレースにおける前後半3Fのラップ推移は以下の通り。

2017年:36.0-33.8
2016年:35.7-34.2
2015年:36.5-33.5
2014年:35.4-34.1
2013年:36.7-34.3
2012年:35.6-33.7
2011年:35.3-34.6
2010年:35.1-34.3

 最近8年間はいずれも後半のほうが速い「後傾ラップ」になっている。先行スピードだけでなく、追ってのキレ味が重要な点で、他場で行われる短距離戦とは異質な性格を持つ。

2.短距離重賞組の存在感が高まる

 前走で芝1200mの重賞を使われていた馬は過去10年で[2-3-2-7]だが、最近5年に限れば[2-2-1-4]で、最近になって好走確率が高くなっていることがわかる。2歳馬全体のデビュー時期が早まったことで、夏の2歳重賞に実力馬が出走する機会が増えていることがその原因として考えられる。

3.サンデーサイレンスの血が重要

 昨年5番人気2着のカシアスはサンデーサイレンス系キンシャサノキセキ産駒で、一昨年と2015年はサンデーサイレンス系のワンツー。最近5年間の連対馬で、父系か母父系がサンデーサイレンス系でなかった馬は、昨年の勝ち馬タワーオブロンドン一頭だけだ。逆に、昨年2番人気8着のタイセイプライド、一昨年5番人気11着のレヴァンテライオンはサンデーサイレンスの血を持っていなかった。



 ファンタジストは小倉2歳Sを早々と抜け出して完勝。また、新馬戦で負かしたディアンドルはその後カンナSを制した実力馬で、ここまで2連勝の中身は濃い。新馬戦の前後半ラップは、35.1-34.5の後傾ラップ。先行して速い上がりを使える馬で、淡白な短距離馬という感じではない。陣営も同厩のレッツゴードンキ以上と素質を高く評価している。

 シングルアップの小倉2歳Sは、途中から無理に位置取りを押し上げる苦しい競馬になって人気を裏切ったが、大型馬でまだまだ良化の余地を残している。このレースを得意とするキンシャサノキセキ産駒ということもあり、注目したい。アウィルアウェイはここまで危なげのない競馬で2戦2勝だが、相手関係がいかにも楽だった印象がある。ジャスタウェイ産駒で2歳戦向きとも思われず、ここが試金石と考えたい。

 カルリーノは函館2歳Sを3着に敗れたが、勝ち馬との着差は0.1秒でレースの綾の範疇と言える。レース展開にかかわらず脚を使える馬で、距離延長も問題ないだろう。アスターペガサスは函館2歳Sの勝ち馬だが、パワフルな外国産馬で上がりが速くなった場合に不安がある。プライムは距離を縮めるごとにレースぶりが良化している。連闘になるが出走に踏み切れば要注意だ。

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