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10月7日 東京11R 毎日王冠(G2)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 近年、超一流馬は天皇賞(秋)を休み明けで使ったり、あるいは凱旋門賞へ向かったりして、毎日王冠をスキップする傾向が見られる。超一流馬不在で行われることが増えて、毎日王冠の性格も往年とは様変わりしてきた。

 今年は特別登録時点で出走予定のGI勝ち馬は3頭を数えるが、現段階では天皇賞(秋)で人気を集めるであろうクラスは見当たらない。近年の毎日王冠の傾向通り、一波乱あっても不思議のないメンバー構成になっている。

1.天皇賞とは別物のスピードレース

 毎日王冠の勝ち馬が天皇賞(秋)も連勝した例は、2009年のカンパニーが最後。次走で天皇賞(秋)を勝つジャスタウェイやスピルバーグも、このレースはそれぞれ2、3着に敗れていた。近3年の勝ち馬は、2015年のエイシンヒカリが天皇賞(秋)で2番人気9着、一昨年のルージュバックが3番人気7着、昨年のリアルスティールが3番人気4着。底力よりもスピードに秀でたタイプが毎日王冠で好成績を収めている。

2.斤量が軽い馬が有利

 年齢別成績でトップに立つのは、連対率35.7%の3歳(過去10年)。ひとつには、古馬より軽い斤量で出走できることが有利に働いた結果と考えられる。同様の理由から、軽い斤量で出走できる牝馬も好成績を残している。翌週に府中牝馬Sが行われるが、それに背を向けてここに出走してきた牝馬は、過去10年で4頭中3頭が連対して連対率は75.0%。

3.ベテランは割引

 同じく過去10年で、4歳馬が連対率21.4%であるのに対して、5歳馬が14.7%、6歳馬は13.0%、7歳以上は3.6%と、歳を重ねるにつれ成績が下降している。スピードが求められるレースであるという観点からも、ベテランの狙いには慎重にならざるを得ない。

 アエロリットは安田記念でタイム差なしの2着。厳しい流れを早め先頭に立ってのものだけに価値は大きい。今年に入ってから、3歳時より一回り大きくなった500kg台の馬体重で使われており、いよいよ完成の域に近づいてきたと見ていいだろう。前向きな気性で久々は苦にしないタイプ。モレイラ騎手起用ということもあって、休み明けから勝負態勢は整ったと見る。

 ステルヴィオは皐月賞では前残りにハマって4着、ダービーでは距離が長く8着に敗れたが、朝日杯2着、スプリングS勝ちの実力は3歳世代では上位にランクされる。適距離に戻っての巻き返しに期待。ダイワキャグニーのエプソムC大敗は、未経験だった道悪に戸惑っての結果。良馬場のメイSでは同じコースで快勝しており、スピード勝負を前提にするならば見直しが必要になる。

 サトノアーサーはエプソムCで待望の重賞初制覇を遂げた。ワンターンの1800m戦はベスト条件で、重賞連勝を狙う。以下、NHKマイルCは不利を受けての敗戦で力量的には見劣らないカツジ、そのNHKマイルCの勝ち馬ケイアイノーテック、本質的には叩き良化タイプもGIでも好走実績を持つ実力馬ステファノス。

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