最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 安田記念に向けた前哨戦であるのと同時に、この時期適当な番組がない短距離馬の目標レースという側面もある(高松宮記念以降、1400m以下の重賞はこれが初めて)。短距離路線組とマイル路線組、さらには上がり馬も参戦して、戦力比較が難しいメンバー構成になるのが常だ。過去10年で馬連万馬券が3回と、よく荒れるレースとなっている。 1.高速上がりのキレ味勝負 レース上がり3Fが35秒を切ったことが過去10年中9回。重馬場の昨年でさえレースの上がり3Fは34.2秒を計時した。上がりが速くなるのにかかわらず差し・追い込み馬が強いレースで、過去10年で先行馬の勝利は2例のみ。昨年のレッドファルクス、一昨年のサトノアラジンのように、キレ味に自信のある差し馬に向いたレースになりやすい。 2.高松宮記念組中心 前走で高松宮記念を使っていた馬が過去10年で[4-1-3-23]。マイル路線組がさまざまな前哨戦に分散するのに対して、短距離路線組はここに集中するため層が厚くなる。2015年にサクラゴスペルが5番人気で、2014年にはレッドスパーダが10番人気で勝利しているように、高松宮記念で能力を発揮しきれなかった馬の巻き返しが、京王杯で穴になりやすい。 3.ベテランが侮れない 前出のレッドスパーダは8歳、サクラゴスペルは7歳での当レース制覇だった。昨年も8歳のクラレントが2着して、一昨年も7歳のサンライズメジャーが2着するなど、毎年のように高齢馬が勝ち負けに絡んでくる。4歳馬は過去10年で2勝を挙げているものの、連対率では4.3%と不振。若い馬より完成された馬のほうが優位に立つ。 ダンスディレクターは不安定な追い込み馬というイメージもあるかもしれないが、武豊騎手が騎乗すると4・1・2・4着。すべて人気以上の着順で、勝ち馬と0.2秒差以内で走っている。3年前に当レースを使った時は12着に沈んだが、直線で行き場をなくして満足に追えなかった結果。右手前を好む馬であり、中京では先の高松宮記念を含めて[0-2-1-1]。左回りの長い直線はおそらく合っている。 キャンベルジュニアはダービー卿チャレンジTでは2着に敗れたが、差し・追い込み馬が上位を占める流れを先行馬としてはただ一頭踏ん張っている。前走で持ち時計を1秒更新したように、6歳にしてさらに進化した印象がある。グレーターロンドンは他力本願の競馬しかできない難点はあるが、ハマったときのキレ味は超一級。直線が長いコースに替わるのはもちろんプラスだ。 テオドールはさらなる距離短縮が鍵になるが、迫力ある差し脚はこのメンバーでも引けを取らない。以下、良馬場なら確実に脚を使うサトノアレス、重賞初挑戦も素質高く侮れないムーンクエイク、距離は守備範囲で展開が大幅に楽になりそうなセイウンコウセイ。
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