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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

4月28日 東京11R 青葉賞(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 青葉賞としては今年で25回目だが、ダービートライアルとしては以前東京芝2000mで行われていたNHK杯の位置づけを引き継いでいる面もある。皐月賞を諦めた馬たちによる仕切り直しの一戦で、毎年多くの有力馬が出走する。しかし、ここで権利を得た馬がダービーではなかなか勝てないことも、NHK杯以来の伝統になっている。

 ダービーまでは中3週。3歳馬にとってはタフな東京2400mで、ダービー切符を目指して全力を振り絞ってしまって本番まで余力を残せないことが、この伝統のひとつの原因と考えられる。余裕を残した勝ち方に見えた昨年のアドミラブルも、1番人気に支持されたダービーでは3着。裏を返せば、それだけタフなレースに勝てるのはどういう馬なのか、という視点が青葉賞予想では求められる。

1.2000m超の経験が有利に働く

 かつては毎日杯からの臨戦馬が4連勝した時期があったが、近年は不振だ。前走が1800m以下の距離だった馬の連対は、2011年を最後に途絶えている。替わって活躍が目立つのは、アザレア賞や大寒桜賞、山吹賞、水仙賞など、2200m以上のレースをステップにしてきた馬。

2.重賞からの臨戦馬が苦戦

 ここ最近で顕著になっている傾向。前走で重賞を使っていた馬の勝利は、2012年のフェノーメノが最後だ。以降の5年間で前走が重賞だった馬は、3番人気以上が8頭もいながら[0-1-0-18]と苦戦。500万条件から挑む馬が互角以上の成績を残している。

3.間隔が開いている馬は割引

 3歳春の段階では長距離とも考えられる青葉賞を、休み明けで勝ち負けするのは簡単なことではない。過去10年の当レースで2ヶ月半以上の久々だった馬は[0-0-2-16]。このなかには1番人気のレーヴァテイン、レッドレイヴン、マゼラン、2番人気のプロディガルサンが含まれている。

 弥生賞で逸走しそうになったオブセッション、きさらぎ賞で制御不能になったダノンマジェスティがいる。他にも若駒Sで断然人気を裏切ったスーパーフェザー、共同通信杯以来間隔が開いたサトノソルタスなど、順調さを欠きながら「再起動」を目論むディープインパクト産駒たちが人気を集めることになりそうだ。

 ただ、これらはすべて、ここまでの経緯から自分の競馬に徹せざるを得ない立場。タフな東京芝2400mを走るための準備ができているかというと、心許ない面も残る。中心馬には、スタミナ勝負に挑んでいく態勢が整っている馬を選びたいところだ。

 ダブルフラットは山吹賞2着だが、勝ったレイエスプランドルとは首の上げ下げの大接戦だった。ハナを切るようになってから競馬ぶりが安定。未勝利の中京芝2200mの勝ちタイムは、翌週の大寒桜賞(ともに稍重)を上回っているし、前走の2分13秒8も山吹賞としては優秀な時計だ。左回りにも輸送にも不安はなく、レース間隔も理想的。準備万端と言える態勢で青葉賞に臨むことができる。

 ディープインラヴはダービー馬ディープブリランテの全弟。3月に未勝利を勝ったばかりだが、その未勝利戦は9馬身差の圧勝で、2分13秒台の時計も優秀だ。抽選除外の可能性もある本馬のために東京に遠征する岩田康誠騎手の意気込みも含めて、チャレンジする陣営の意欲を評価したい。

 オブセッションは、レコードで圧勝したシクラメン賞が示すとおり決め手は一級品だ。レースに集中できるかどうかが最大の課題で、素質の高さで精神的な未熟さをカバーできるかどうか。

 サトノソルタスは共同通信杯以来の休み明けになる。早々とミルコ・デムーロ騎手を確保して、天皇賞出走のアルバートの胸を借りて調整に励んでおり、ここに懸ける意欲は強調できる。

 ダノンマジェスティは大寒桜賞では接戦を制したが、皐月賞馬アルアインの全弟ということもあり、さらなる距離延長には不安も残る。以下では、青葉賞と好相性のアザレア賞を完勝したスーパーフェザー、条件戦で惜敗続きだが相手なりに走れるしぶとさがあるエタリオウ。

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