最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※火曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 左回りと右回りの違いはあるものの、「直線が長いコースのマイル戦」ということでは、桜花賞と同じ。本来の桜花賞トライアルであるフィリーズレビューの重要度が低下するのに伴って、近年ではクイーンCの重要性がアップしていて、桜花賞への有力ステップは、チューリップ賞とクイーンCの二択に近い状況になっている。ただし、今年からはチューリップ賞がGIIに格付けされたことで、トップクラスがよりチューリップ賞に集中することになる可能性は考えられる。 1.阪神JF組強し 牝馬にとっては阪神JFに出走すること自体が、世代上位の能力の証明のようなものである。過去10年、前走で阪神JFに出走していた馬は[3-4-2-12]で、勝率14.3%・連対率33.3%。さらに、そこで3着以内だった馬にかぎると[3-1-0-1]。 2.構えすぎると届かない 同コースで行われる2歳秋のアルテミスSでは差し・追い込み優位の傾向があるが、3歳になって成長したメンバーで行われるこのレースでは、前が簡単には止まらない。過去10年で4コーナーの通過順位が4番手以内だった馬が6勝を挙げている一方で、メンバー中最速の上がりをマークした馬で1着になったのは2頭だけ。ある程度流れに乗れるスピード能力は必須になる。 3.新馬・未勝利からの臨戦は不振 前走が新馬・未勝利戦だった馬は過去10年で[0-2-2-35]。たとえばフェアリーSが500万条件とそれほど大差ないメンバー構成で行われることと比較すると、このレースは桜花賞のステップレースとして機能しているだけあって、格段にハードルが高くなっていることがわかる。 マウレアは桜花賞馬アユサンの全妹。好メンバー相手の赤松賞が着差以上の完勝だったし、阪神JFでは一気に時計を詰めて3着。初の関西遠征だった点を考慮すれば、内容の濃い3着だった。姉よりは一回り小柄だが、そのぶん仕上がりには手がかからないタイプで、休み明けから万全に近い態勢での出走になりそうだ。 テトラドラクマのフェアリーS6着は大外枠が堪えた部分が大きい。2戦2連対の東京であらためて。ツヅミモンはシンザン記念2着。相手を見ながら動けるセンスの高さが光る。母のカタマチボタンは2007年の当レース2着馬。以下、2戦2勝もここが試金石になるオハナ、切れ味鋭いレッドベルローズ、名牝ブエナビスタの娘ソシアルクラブ、強行軍になるが末脚堅実なミュージアムヒル。
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