最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 フェブラリーSへのステップレースであると同時に、ダート短距離路線の頂点を争うレースとしての意味合いもある。ダート1400mではオープン特別は多数行われるが、JRA重賞はプロキオンSと根岸Sの二つのみ。過去10年はいずれもフルゲートの16頭立てで行われていて、今年もそれに近い頭数になりそうだ。パワーとスピード自慢の強豪が集結して、毎年激しい戦いが繰り広げられる。 1.差し・追い込み型が優勢 直線が長い東京コースで強力メンバー、しかも多頭数。ここを先行馬が仕切って押し切るのは、簡単な芸当ではない。過去10年で先行してこのレースを勝った馬は、2009年のフェラーリピサ(重馬場)と一昨年のモーニン(稍重馬場)だけ。乾いた馬場ならば、差し・追い込み馬から狙っていくのがセオリー。 2.短距離路線専業では厳しい 過去10年間、前走で1600m以上の距離を使われていた馬が6勝していて、勝率15.8%。前走同距離の4.8%、距離延長の1.8%を大きく上回っている。より長い距離を走り慣れている経験が、最後のひと押しに繋がるようだ。 3.4、5歳の若い馬が中心 このカテゴリーでは高齢馬がいつまでも幅を利かせるケースが多いが、このレースでは例外だ。過去10年で4歳馬が2勝、5歳馬が4勝していて、2着も両世代で合計6頭。この2世代で出走シェアは30.6%に過ぎないのに、連対シェアでは60%を占めていることになる。若い世代が優勢であることのもう一つの裏付けデータとして、このレースで2年続けて連対した馬は過去10年で皆無である。 昨年のユニコーンSの勝ち馬サンライズノヴァに注目したい。これまで東京では4戦3勝。1番人気に支持された武蔵野Sは、馬群に揉まれる形で位置取りを悪くして大敗したが、跳びが大きい馬だけにやむを得ない面もあった。それだけに、中山ダート1800mで内枠から盛り返して2着した前走は価値がある。距離短縮で流れが速くなって馬群がバラけるぶん、レースが進めやすくなるだろうし、差し・追い込み馬優勢のレース傾向も追い風になる。 カフジテイクは昨年の覇者でこの条件がベスト。根岸S連覇となれば名種牡馬となったサウスヴィグラス以来で、偉業達成なるか。サイタスリーレッドは気難しい面があるが能力は高い。今走はブリンカー着用の可能性もあり、あらためて注目。以下、脚質に幅を増して完成の域に近づきつつあるアキトクレッセント、初の短距離挑戦で新味を求めるノンコノユメ、大ベテランも安定感抜群のベストウォーリア、短距離転向で脚質転換を目論むモンドクラッセ。
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