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8月26日 新潟11R 新潟2歳S(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 ハープスターとイスラボニータがワンツーしたのが2013年。夏の2歳重賞では唯一、直線が長いコースで行われることもあり、かつては翌年のクラシックを嘱望される馬の目標になることも少なくなかった。

 しかし、近年はその傾向が急速に変化している。大きな原因は、2015年から同じ週の札幌でワールドオールスタージョッキーズが開催されるようになったこと。新潟競馬場にはトップ騎手不在となる。クラシック候補を抱える陣営は乗り替わりを嫌うため、強い馬が集まりにくいレースになりつつある。

1.早熟スピード型有利

「世代のトップを争うような強い馬はいない」ということを前提にすれば、必然的にこういう結論になる。前走で1800m以上の距離を使われていた馬は、過去10年で[0-3-1-27]と未勝利。この組には1番人気2頭、2番人気4頭がいた。「クラシック候補の品定め」という楽しみは、このレースを当てるためには封印するのが得策だ。

2.東京組対中京組

 夏の新潟開催が2013年に日程変更されて以降、関東では6月の東京、関西は6月の阪神、7月の中京開催に有力馬のデビューが集中するようになっている。かつては新潟デビュー組が優位なレースだったが、2013年以降は前走が新潟だった馬は[1-0-0-34]と好走例が激減した。前走が東京だった馬は[1-2-2-6]で、中京が[3-1-1-10]。この2組を重く見て、前走新潟組はやや割り引いて考えたい。

3.追っての味が必要

 前走の上がり3F順位がメンバー中1位だった馬が、過去10年で8勝して2着7回で、2位だった馬が1勝して2着2回。前述の2013年以降という期間では前走上がり1位が4勝2着3回で、2位が1勝2着2回だから、前走で速い上がりを使ったことは、勝ち負けするためには必須条件と言っていい。

 ロードアクアは、東京芝1400mの新馬を上がり3F33.8秒の末脚を繰り出して完勝。1000m通過が62秒台の遅い流れを、前に馬を置かない形で我慢できているので、距離延長にも対応できそうだ。日曜追い切りでは栗東坂路で800m50.4秒という一番時計をマーク。前走からのパワーアップは明らかだ。たしかな上積みを見込めるのは、前走新潟組にはない強みである。

 ケイデンスコールはデビュー戦をハナ差で差し損ねて、未勝利戦を経由しての参戦となるが、初戦で惜敗したのが中京2歳Sを圧勝したアドマイヤマーズだから、いかにも相手が悪かった。間隔は詰まるが、2戦続けて上がり3F33秒台をマークした鋭い末脚はいかにもこのレース向きだ。エイシンゾーンは中京2歳Sでアドマイヤマーズに完敗の2着だったが、レース展開に応じて動ける自在性が強み。小柄な牝馬で上積みはどうかだが、やや小粒に映る今年のメンバーなら軽く扱えない。

 アンブロークンは長い距離が良さそうなタイプで、スピード対応が課題となるが、素質の高さから大崩れはしないはず。以下、東京開幕週デビューで上積みは大きそうなジョディー、センス十分で完成度高いエイカイキャロル、ロードクエストの半弟で兄を思わせる末脚が魅力のスティルネス。

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