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11月11日 福島11R 福島記念(G3)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 GI当日のローカルメインということで、地味なイメージは拭えないが、昨年の勝ち馬ウインブライトは今春の中山記念を制覇したし、一昨年の勝ち馬マルターズアポジーは翌年に重賞を2勝。その前年のヤマカツエースは金鯱賞2回など古馬になって重賞3勝を追加して、2014年のミトラも翌年の金鯱賞を制した。

 近年では傷みにくい芝が導入されたことで、秋の福島もスピード化が進行しており、その後の重賞戦線で活躍できる馬を送り出すようになってきた。ひそかに「出世レース」としての性格が強くなっていることに注目したい。

1.距離延長組が優位

 昨年の勝ち馬ウインブライトは毎日王冠からの臨戦で、一昨年の勝ち馬マルターズアポジーの前走は中山マイルの準オープンだった。2015年のヤマカツエース、その前年のミトラはともに、芝マイルの富士Sを敗れてからの転戦。マイル近辺の忙しい流れを経験したことがプラスに働くためか、距離延長で臨む馬の好走が目立つ。

2.前走凡走馬が巻き返す

 昨年の勝ち馬ウインブライトは前走毎日王冠で10着に凡走してからの巻き返しだった。2015年の勝ち馬ヤマカツエースも前走の富士Sで13着、2014年の勝ち馬ミトラも前走富士Sで6着など、過去9回(新潟開催の2011年を除く)で7頭が、前走掲示板外の凡走から巻き返して勝利を収めている。

3.ディープ産駒、ハーツ産駒は不振

 同様に新潟開催を除く過去9回で、ディープインパクト産駒は1番人気2頭を含みながら[0-1-2-9]。ハーツクライ産駒も[0-0-1-2]で、唯一の3着は1番人気のメイショウナルトだった。クラシック馬を多数輩出するサンデーサイレンス系の二大種牡馬がこのレースでは揃って不振という、芝の中距離重賞では珍しい傾向になっている。

 マサハヤドリームは今夏の福島テレビOPの勝ち馬。その前走でマイルの米子Sも3着しているように、オープンでも力負けしないところまで力をつけてきた。前走の小倉日経OPは、少頭数の前残りで持ち味を消されたが、ここはフルゲート必至で先行型も多数揃った。バテずに脚を使うこの馬の長所が存分に発揮できる流れになる可能性が高い。

 マイスタイルは春に当コースで福島民報杯を2着したが、前半3Fが33.6秒という猛烈なハイペースを追走してものだった。気になる同型は何頭かいるが、速い流れでも行き切ればスタミナが活きるだろう。エアアンセムは7歳になって函館記念で重賞初制覇。それ以来の休み明けだったオールカマーも4着と上々の好発進で、田辺裕信騎手を福島に呼び寄せて勝負気配が漂う。

 サーブルオールは七夕賞では人気を裏切ったが、休み明けは苦にしないタイプであり、間隔を開けて立て直した今回はあらためて期待したい。以下、巴賞勝ち馬で得意の小回りに替わって前進が期待できるナイトオブナイツ、オクトーバーSはスローで脚を余した印象のスティッフェリオ、ダブル登録で出否未定も57.5kgなら侮れない一昨年の勝者マルターズアポジー。

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