netkeibaデスクの予想

netkeibaデスク

お気に入り

お気に入り

登録済

最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

12月23日 阪神11R 阪神C(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 定量重量戦で1着賞金は6700万円と、「GII以上GI未満」という位置づけにある。マイル路線とスプリント路線の一流馬が集結して、毎年豪華な顔ぶれが揃うが、そのわりにはなかなかすんなりとは収まらない。1400mという微妙な距離とシーズン末期の施行時期が相まって、一筋縄ではいかない一戦だ。

1.重賞実績は必須

 過去10年の勝ち馬のうち、それまで重賞未勝利だったのは2008年のマルカフェニックスただ一頭。その年はGI級が不在で、阪神Cとしては例外的にメンバーが薄い年だった。実績馬に有利な定量戦であり、よっぽどの力量がないと既成勢力の壁を突破することは困難だ。

2.ベテランが強い

 過去10年の年齢別の勝率・連対率は以下の通り。

3歳 3.3%・13.3%
4歳 5.9%・11.8%
5歳 6.3%・12.5%
6歳 7.5%・15.0%
7歳以上 4.3%・4.3%

 この時期の他の重賞と違って、3-4歳馬の信頼性がもうひとつである。6歳までは年齢の増加と比例して成績が良くなる傾向が出ていて、高齢馬に優しいレース。ベテラン馬は少し悪い着順が続くと「終わった」と思われて評価を落としがちだが、その判断はこのレースが終わるまで保留する必要がある。

3.関東馬が強い

 過去10年で関東馬が7勝していて、2着も7頭(うち1回は2着同着)。出走数では関西馬の半数程度ながら、勝率でも連対率でも圧倒的な成績を収めている。人気があまり当てにならないレースだが、関東馬に限れば1-3番人気が連対率50%と堅実。

 イスラボニータはスタミナが要求されるGIよりも、器用さが活きるGII、GIIIの方が信頼できるタイプ。阪神Cはそういうタイプに向いたレースであり、自身も昨年2着しているし、同じフジキセキ産駒が過去10年で3勝しているのも同じ理由だろう。実績的には断然と言える存在で、春にマイラーズCを勝ったように6歳でも大きな衰えは見られない。条件もベストに近く、引退レースだが全力投球の一戦になる。

 エポワスはキーンランドCで初重賞制覇、9歳にして最盛期を迎えた印象。阪神コースは4戦4連対と得意にしている。サングレーザーは1600m未満の距離では負け知らず。連戦の疲労がなければ。

 以下、破竹の4連勝と底を見せぬフランケル産駒モズアスコット、1400m以下ではオール連対で距離短縮はプラスのレーヌミノル、休み明けがカギも短距離転向後は無敗のシャイニングレイ、復活を目論む昨年の覇者シュウジ。

このレースの予想一覧