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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

10月9日 京都11R 京都大賞典(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 秋の天皇賞、あるいはジャパンCへの前哨戦。一昔前は、春の阪神大賞典とともにガチガチのレースの代表格と言われたものだが、最近5年間で1番人気が3回連を外しているように、人気馬がかつてほど頼りにならないレースになっている。芝の状態が良好で上がりが速すぎるために、底力が問われるようなレースにならないことが主な原因だと思われる。

1.超高速上がりに対応できるか

 ペースが上がりにくいコース形態で、頭数も落ち着くのが通例だ。くわえて秋の京都の開幕週の絶好馬場と来れば、レース上がりがとことん速くなって当たり前だ。最近4年間の勝ち馬は、いずれも上がり3F34秒以下のタイムをマークしている。一昨年の勝ち馬ラブリーデイなどは、究極とも思える32.3秒を記録した。

2.キングカメハメハ産駒が強い

 このコースで行われる重賞としては他に日経新春杯もあるが、その両レース過去10年で圧倒的な好成績を残しているのが[7-0-2-10]のキングカメハメハ産駒である。このコースにおいては、スタミナではなく上がり性能が問われることを如実に示すデータだろう。今年は出走がないが、ステイゴールド産駒は[0-0-0-9]と全滅。ネオユニヴァース産駒も[0-1-0-4]と未勝利で、ハーツクライ産駒は[1-1-2-7]と勝ち味に遅い。

3.若い馬が中心、ベテランは苦戦

 過去10年で4歳馬が[4-5-1-15]、5歳馬が[6-2-3-22]。この2世代以外は、ほとんど勝ち負けに絡めていない。コース実績がある高齢馬が人気になることがしばしばあるが、ラブリーデイ(2016年)、連覇を狙ったヒットザターゲット(2014年)がいずれも6歳時は敗れているように、このレースではベテランのリピーター狙いは得策ではない。

 近2年の当レースでは1番人気に支持されたキタサンブラックとラブリーデイが強さを見せつけたが、両馬はいずれもその春のGI勝ち馬だった。今年はGI好走馬はいるものの、GIホースは不在。1番人気の壁もそれほど高くないはずで、荒れる余地がある年ではないか、と見る。

 中心には4歳のキングカメハメハ産駒・ミッキーロケットを推奨する。同コースの日経新春杯の勝ち馬だし、神戸新聞杯でサトノダイヤモンドとタイム差なしの2着があるように、ゆったり流れに乗れる芝2400m戦をもっとも得意としている。大阪杯で7着、宝塚記念で6着と、春のGIでは結果が出なかったが、メンバー中唯一、伸び盛りの4歳馬である。トップクラスと真っ向勝負した経験が、相手関係が楽になるここで活きてくるものと思う。

 シュヴァルグランは今年になって早めの競馬ができるようになって、5歳にして完成の域に近付きつつある。スタミナ勝負になりにくいレース質を危惧して対抗の評価にとどめたが、大崩れする場面は考えにくい。マキシマムドパリは牝馬限定戦とはいえ今年になって重賞を2勝と、体質が強化して充実期に入った。前走の敗因は距離不足に尽きるだろう。このコースと好相性を誇るキングカメハメハ産駒ということもあり、穴で期待したい。

 サウンズオブアースは相変わらず勝ち味に遅いが、今回は札幌記念を一叩きされた上積みを見込める。連続騎乗となる横山典弘騎手が新味を引き出せるか。以下、距離延長が課題も自在性があって大崩れしないスマートレイアー、距離不足の新潟記念を叩いて上昇ムードのトーセンバジル、距離不足の印象があるが重賞5勝の実績はここでは上位のフェイムゲーム。

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