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12月9日 中京11R 中日新聞杯(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 中日新聞杯は昨年まで春に行われていたが、2000年-2011年までは暮れの開催に行われていたので、冬の風物詩としてこの時期のほうがしっくり来る人も多いかもしれない。改装前の中京で最後に行われた2009年には、のちに宝塚記念を勝つアーネストリーが初重賞制覇を飾っていて、ローカルのハンデGIIIながらも出世レース的な側面を持つ。

1.スローになりやすい

 コース改装でスタンド前直線が引き伸ばされて以降、中京芝2000mはスローペースになりやすいコースになった。ローカルの芝2000mとしては、早めにマクリが入る小倉や福島とは対照的であり、コースの質としては新潟芝2000mに近い。新潟記念や新潟大賞典の好走歴が参考になるだろう。

2.キングカメハメハ産駒が強い

 芝のこの距離は基本的にどのコースでもディープインパクト産駒が強いのだが、中京芝2000mに関してはキングカメハメハ産駒が圧倒的な強さを誇る。2014年以降の勝率が17.8%、連対率27.1%で、2位のディープインパクト産駒の8.0%、20.6%を大きく上回っている。データ数が多い中での結果であり、この差はたまたまとは考えにくい。

3.距離短縮組が優位

 春に行われていた時期のデータなので、参考程度ではあるが、コース改装後の5年間で距離短縮組が3勝を挙げている。昨年は日経新春杯から臨んだサトノノブレスが勝って、一昨年はAJCCから臨んだディサイファが勝利。ちなみに、前走で芝2000mを使われていた馬の連対は2着が3回あるだけ。他場の芝2000mとは異質なコースであることを示すデータ。

 マキシマムドパリはエリザベス女王杯が見せ場たっぷりの4着。先週のチャレンジCは特別登録のみにとどめて、斤量を背負わされることを覚悟でハンデ戦のここに回ってきたのは、このコースに自信があるからだろう。1月には当コースで愛知杯を勝っており、この舞台なら牡馬相手でも一歩も譲れない。

 ミッキーロケットは重賞の常連だが、ずっと強敵相手に使われていたため、GIIIを使うのは今回が初めてになる。相手弱化は明白だし、自身は初コースながら、このコースに強いキングカメハメハ産駒。メートルダールは左回りの長い直線がベスト条件。勝ち味に遅いものの大崩れしない馬で、コース質が似ている新潟大賞典での3着も強調できる。

 タイセイサミットはエプソムC以来の久々がカギだが、中京芝2000mにも勝鞍があるし、芝2000mでは[2-1-1-2]で、弥生賞を含めてすべて4着以内と安定感がある。ロードヴァンドールは金鯱賞の2着馬で、スロー逃げがハマりやすいこのコースは合っている。天皇賞の疲労がなければ。

 マウントロブソンは重賞・オープンを3勝しているが、いずれも相手関係に恵まれた印象があり、今回が試金石になるだろう。ストーンウェアは左回りで[4-2-1-1]。相手なりに走れる馬で、重賞初挑戦でもハンデ戦なら軽視できない。

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