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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

12月28日 中山11R ホープフルS(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 同じ条件のオープン特別の名前を流用しているのでまぎらわしいが、正確な位置付けとしては、阪神で行われていたラジオNIKKEI杯2歳Sの流れを汲む後継重賞で、今年で34回目を迎える。

 前身の時代から数多のクラシック馬を輩出する出世レースとして知られたが、リニューアル3年目となる昨年の勝ち馬レイデオロが今年の日本ダービーを制覇。2歳戦屈指の重要レースとしての伝統に変わりはなく、満を持して今年からGI昇格となった。ここでは、ラジオNIKKEI杯2歳Sを含めた過去10年の結果から傾向を探ってみることにする。

1.初めてスタミナが問われる一戦

 コーナー4つのコース形態で行われる2歳重賞は他に、札幌2歳Sと京都2歳Sがあるが、「直線に坂があるコースの芝2000m戦」としてはこのレースが初めて。この時期の2歳馬にとってはタフな条件であり、勝ち時計も通例2分1秒を超える。過去10年の勝ち馬でクラシックを制した馬は5頭いるが、内訳はダービー馬が3頭(ロジユニヴァース、ワンアンドオンリー、レイデオロ)、菊花賞馬が1頭(エピファネイア)で皐月賞馬は1頭(ヴィクトワールピサ)。2000mという字面以上にスタミナを要するレースである。

2.オープン実績は当てにならない

 前走で新馬を勝ったばかりだった馬が過去10年で3勝。また、前走で重賞・オープンを使って連を外していた馬も3勝を挙げている。これ以前の2歳の中距離戦はほとんどが少頭数でスローペースになるので、スピードタイプでも折り合いがつけば好走が可能である。2014年1番人気9着のダノンメジャー、2013年1番人気3着のサトノアラジン、2010年1番人気8着のショウナンマイティのように、マイラー色が強い馬はここでふるいにかけられることになる。

3.差す準備はできているか

 過去10年で逃げた馬の勝利は1例もない。2008年には単勝130円という断然人気に支持されたリーチザクラウンが気持ちよく逃げながら2着に敗れている。2012年には7頭立ての少頭数でハナを切ったバッドボーイが2着に粘ったことがあるが、この馬はそれまで差す競馬をしていて、折り合いに不安がなかった。結果を求めて安易に逃げる競馬を選択せず、きちんと差す競馬を教え込まれているかどうかがここで問われる。

 スタミナがあって差せる馬という観点から、ハーツクライ産駒のフラットレーに注目したい。断然人気のアイビーSを5着に敗れたことで印象が悪いが、不良馬場でスローペースにも関わらず隊列がバラバラで、物理的に差しが利かない状況だった。先行スピードで劣ったために位置取りを悪くして敗れたが、今回の条件で評価を下げる理由にはならない。

 半姉のバウンスシャッセは中山で重賞を2勝、自身も札幌芝1800mであっという間に抜け出す脚を見せており、パワー馬場の小回り中距離がぴったりという馬だ。

 タイムフライヤーの京都2歳Sは早め先頭に立ったところを目標にされての惜敗。差しに回った萩Sが4馬身差の圧勝だから、先行タイプが揃った今回の組み合わせなら巻き返しが期待できる。ナスノシンフォニーは百日草特別で最速タイの上がりをマークして2着に食い込んだように、牡馬顔負けの決め脚の持ち主。スタートは悪いものの器用さがあり、中山替わりにも不安は少ない。

 デイリー杯2歳Sの勝ち馬ジャンダルムは名スプリンター・ビリーヴの息子で距離延長が課題になる。ジュンヴァルロは無傷の2連勝だが逃げ一手なのがどうか。以下、同じコースの芙蓉Sを快勝したサンリヴァル、デビュー戦完勝のステイゴールド産駒ステイフーリッシュ。

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