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12月24日 中山11R 有馬記念(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 有馬記念は一年間の中央競馬の総決算で、馬券の売り上げや世間の注目度という点では断然の地位を誇る。しかし、香港国際競走との兼ね合いもあって、かつてのようなオールスターメンバーは集まりにくくなっている。菊花賞馬キセキや京都大賞典1・2着のスマートレイアー、トーセンバジル、大阪杯2着のステファノスの姿がここにないのは寂しい。

 かつてこのレースを2年連続3着したダイワメジャーのように、距離が長いと思われる馬の果敢なチャレンジがこのレースを盛り上げてきた歴史もあるが、いまやスピード志向の強い馬には阪神Cが用意されている。使い分けが当たり前になって、年末のグランプリは以前とは性格が様変わりしている。

1.先行有利のスピードレースに

 スピード馬不在の影響でペースが上がりにくくなっており、前に行けないとなかなか勝ち負けにならない。過去10年で、4コーナーの通過順位が3番手以内だった馬が7勝している。差し馬は直線で渋滞にハマる危険性があり、軸としての信頼性では先行馬に軍配が上がる。

2.ジャパンC激走馬は反動に注意

 ジャパンCと有馬記念を連続して連対した馬は、過去10年ではブエナビスタとキタサンブラックの2頭だけ。いずれもGIをいくつも勝つような名馬であり、そうでない馬にとってはジャパンC好走の反動は軽視できない。昨年のサウンズオブアース、一昨年のラストインパクト、2014年のジャスタウェイのように、ジャパンCで人気以上に走った馬はとくに注意が必要だ。

3.3歳馬と4歳馬が中心だが

 過去10年の連対率では21.9%の3歳馬、19.5%の4歳馬が主力で、5歳馬は9.8%と見劣る成績になっている。しかし、今年に関しては3、4歳世代でGIタイトルを持っている馬の出走が皆無。例年になく若い世代が手薄なメンバー構成であり、ベテラン台頭の余地は広くなっている。

 キタサンブラックは天皇賞から始動してここが秋3戦目。今季は当初からジャパンCよりも有馬記念を目標にしていた節があり、中間の攻め過程も前走時以上に熱心だ。有馬記念では一昨年が3着、昨年が2着と凡走知らず。下の世代が手薄なメンバー構成にも恵まれて、有終の美を飾る可能性は高そうだ。

 サトノクラウンは宝塚記念の勝ち馬。ムラなタイプだがしばしば凡走直後に一変してきた経緯があり、ジャパンC大敗もそれほど神経質になる必要はない。スワーヴリチャードはGI未勝利の3歳馬だが、56kgを背負ってアルゼンチン共和国杯を勝ったのは立派の一言。右回りを克服できれば。

 シュヴァルグランはこれまで春秋のグランプリレースで9・6・8着。使い込まれて良いタイプではなく、ジャパンC激走の反動も気になる。穴は、中山コースで大駆けした実績があるシャケトラ、サクラアンプルール、トーセンビクトリー。

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