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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

9月10日 中山11R 京成杯AH(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 秋競馬の到来を告げるマイル重賞。GIを目指すようなクラスは、10月の毎日王冠や富士Sあたりから始動するので、ここに出走するのはそのひとつ下のクラスになるのが通例です。それら休み明けの馬と、サマーマイルシリーズを使われてきた馬たちとの比較がカギになるレースです。

1.待機組は侮れない

 関屋記念など、夏場のレースに使われている馬が比率的に多数を占めますが、このレースに備えてじっくり調整してきた馬は侮れません。2か月半以上半年以内の休み明けの馬、かつ5番人気以内が過去10年で[4-1-2-9]という好成績。あえてここから始動するということは、結果を求めていることの裏返しでもあるとも言えます。

2.逃げ馬は苦戦

 開幕週ということで前残りを狙いたくなるのが人情ですが、中山マイルで多頭数のハンデ戦で展開が加熱するのが通例で、じつは逃げ・先行馬狙いは得策ではありません。過去10年のうち中山開催に限定した9回で、逃げ馬の連対は皆無。フラアンジェリコ、レオアクティブ、キストゥヘヴンなど4角後方からの追い込み勝利もしばしばで、切れ味さえあれば脚質にはそれほど神経質になる必要はありません。

3.格より調子

 一昨年のフラアンジェリコのように、前走惨敗馬が一変することも少なくありませんが、「格はともかく前走で勝っていた」という馬が最近10年間で6勝を挙げていることは注目に値します。夏場の疲労が残りがちなこの時期、上り調子でここに出走してくる馬には警戒が必要です。

 グランシルクはあと一歩が足りない近況ですが、前走は先行有利の馬場を味方につけた勝ち馬以外は差し切っており、敗れてなお強しという内容でした。ハンデGIIIならいつでも上位争いできるところまで力をつけており、ここは重賞初制覇へ向けて勝負を賭けての出走です。

 ダノンプラチナは休み明けだった前走でも目を引く差し脚を見せて5着。さすがはGIホースというところを見せました。当レースは久々だった昨年も3着の実績があり、今年は大幅馬体重増を叩かれての上積みも見込めます。マルターズアポジーはマイル路線に舵を切った関屋記念を快勝、3つめの重賞タイトルを手に入れました。絡まれると脆さがある馬で、斤量を背負う今回はどれだけスムーズに行けるかがカギに。

 トーセンデュークは気難しさが残るものの、前走関屋記念でも最速上がりをマーク。重賞に入っても決め手の破壊力は上位で、展開次第で馬券圏内突入も。ブラックスピネルは春のマイル路線の上位馬ですが、叩いて良くなるタイプなので、今回は休み明けが課題になります。アスカビレンは牡馬相手の中京記念で正攻法での4着と力をつけており、あのレースができるなら中山も問題ないでしょう。ウキヨノカゼは不器用さがあるものの重賞3勝の力量馬。スプリンターズS3着の実績がある中山コースとも好相性です。

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