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6月4日 東京11R 安田記念(G1)

netkeibaデスクの見解

 絶対王者モーリスが引退、また昨秋のマイルCSを勝ったミッキーアイルも引退して、マイル路線は混戦模様。春のマイル王を狙って、バラエティに富んだ顔ぶれが揃いました。ステップもさまざまで、一筋縄ではいかない組み合わせですが、過去の安田記念を振り返ってみると、いくつか的中への鍵が浮かび上がってきます。

1.馬格が必要

 日本一のスケールを誇る東京競馬場のワンターン戦ということで、馬格に恵まれていることは勝利のためのほとんど必須条件になっています。過去10年の勝ち馬のうち、最低馬体重は2008年のウオッカの486kgで、他はすべて490kgオーバー。連対馬という括りで見ると490kg以上の馬が[9-9-5-67]で、9割のシェアを占めます。

2.ベテランのリピーターが頑張る

 ショウナンマイティは5歳時と6歳時に2、3着、グランプリボスも4歳時と6歳時に2、2着。ストロングリターンも5歳で2着して6歳で勝っているように、キャリア豊富なベテランが活躍できるレースです。

3.京王杯は負けるが勝ち

 近年重要ステップになっている京王杯スプリングCですが、勝ち馬が安田記念も連勝したケースは過去10年では皆無です。本番まで中2週と間隔が短いため、前哨戦で強い競馬をしてしまうと疲労が残る可能性が考えられます。



 サトノアラジンは昨年の安田記念では4着とは言え、前が残るスローな展開を2着モーリスとタイム差なしまで追い込んだのですから、この路線で上位の力量を示す内容でした。前走の京王杯は、道悪に加えてスローペースで馬群に閉じ込められて、脚を余しての敗戦。本番に向けてちょうどいい脚慣らしになったはずで、巻き返しが期待されます。

 イスラボニータはルメール騎手とのコンビ結成以来連を外したことがなく、一時のスランプから完全に脱出した印象です。レース運びも巧みでマイルならGIでも上位安定という存在。香港から参戦のビューティーオンリーは、当地のマイル路線のトップ格で、昨年の香港マイルの勝ち馬。鋭い差し脚は東京コース向きと思われ、初の海外遠征でも侮れません。

 ロゴタイプは昨年の当レースの勝ち馬。いろいろな条件を使われてきましたが、東京マイルでは58kgを背負った富士Sの3着を含めて[2-0-1-0]と崩れ知らず。得意コースに戻って思い扱いが必要です。以下、久々のマイル挑戦がカギもGIで2着が3回と底力あるステファノス、モレイラ騎手鞍上が魅力のコンテントメント、マイル重賞3勝の力量馬で、毎年この時期に調子を上げるヤングマンパワー。

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