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9月3日 新潟11R 新潟記念(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 サマー2000シリーズの最終戦で、多くの場合この一戦でシリーズチャンピオンが決定します。今年はこれまでのシリーズ4戦のうち、函館記念勝ち馬と小倉記念勝ち馬、七夕賞の2着馬が参戦。しかしながら、前走でサマー2000シリーズを使われていない馬も特別登録馬の過半数を占めています。シリーズ組か、非シリーズ組か。力量接近のハンデ戦であることに加えて、サマー2000シリーズならではの難しさも加わって、一筋ならでは収まらないレースです。

1.サマー2000シリーズ組は疲労に注意

 サマー2000シリーズは約2か月間で5戦設定されていて、チャンピオンを目指すには真夏に2戦以上をこなす必要があります。昨年は3月以来だったアデイインザライフが勝って、5月以来のロンギングダンサーが3着。一昨年も5月以来のファントムライトが3着と、サマー2000シリーズ以外から臨戦した馬の好走が目立つようになっています。

2.キレ味勝負で軽量馬が善戦

 新潟の長い直線を目一杯に利用して、毎年極限に近いキレ味勝負が繰り広げられます。キレ味の争いになるとハンデを背負わされた馬にはどうしても分が悪くなり、替わって活躍が目立つのは55-56kgの斤量を背負った馬。この範囲に入った馬が過去10年で6勝を挙げていて、狙い目はこのゾーンです。

3.ディープインパクト産駒御用達

 昨年はアデイインザライフ、アルバートドックのディープインパクト産駒がワンツー。一昨年もディープインパクト産駒のパッションダンスが勝ちましたし、その前年に至っては1-3着をディープインパクト産駒が独占しました。数ある得意レースの中でも、とりわけ好走が目立つのがこの新潟記念です。

 ロイカバードは佐渡Sを2着に敗れましたが、休み明けで57.5kgを背負っていたこともあり、悲観すべき結果ではありません。むしろ、芝2000mで最後まで伸び続けていたことは収穫でした。ゆったり構えられる新潟外回りは、現状のこの馬に合っているようです。新馬戦で「5億円対決」と注目を集めた一方のサトノダイヤモンドには水をあけられましたが、ようやくこの馬も戦う態勢が整ってきた様子。55kgならば重賞でも充分通用する能力の持ち主です。

 トーセンバジルは昨年夏の3連勝で本格化して以降、馬券圏内を外したのはジャパンカップと天皇賞(春)だけ。現況の勢いを加味すれば、このメンバーでも力量上位と考えられます。距離はやや不足していますが、左回りの長い直線は得意条件。マイネルフロストはブリンカーを装着して以来、2・3・2着。一時のスランプから完全に立ち直りました。GIIIレベルでは上位安定という馬で、57kgでも中心の一頭に評価。

 タツゴウゲキは小倉記念の勝ち馬。新潟にも好走歴がありコース替わりは問題ありません。ハンデが3kg増えるのが課題ですが、絶好調の勢いは軽視できません。ルミナスウォリアーは、函館記念が待望の重賞初勝利。以前は詰めの甘いイメージがありましたが、新潟コースでも過去3戦して2勝を挙げており、平坦巧者という可能性も考えられます。引き続き注意が必要。

 ラストインパクトは芝へ再転向して2戦目。前走鳴尾記念は前残りに泣いて見せ場なく終わりましたが、新潟記念では3年前に3着した実績があり、コース替わりはプラスになりそう。ここで復活してもまったく驚けません。ソールインパクトは詰めの甘さがあるものの、反面相手なりに走れる器用さもあって、重賞に入っても互角の戦いができます。前走と同じ53kgにとどまって、再度上位食い込みの期待。

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