最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 真夏の大一番・札幌記念。サマー2000シリーズの第4戦にして最大のポイントが付与されるレースでもありますが、札幌記念の勝ち馬は、凱旋門賞や天皇賞など、GIへ直行することが珍しくありません。気が早いように思えますが、じつはGIへのステップレースと考えて差し支えないレースなのです。 1.逃げ・先行馬が恵まれやすい 函館開催の2013年を除く過去9回で、逃げ馬が2勝。また、4コーナーで3番手以内だった馬が4勝しています。これら6頭の人気は順に[5・7・1・1・5・5]。人気薄の逃げ・先行馬が恵まれやすいレースです。 2.スピードが必要 昨年の勝ち馬ネオリアリズムは次走でマイルCSを3着しましたし、2着のモーリスは言わずと知れた名マイラー、3着のレインボーラインはアーリントンC勝ち。一昨年はトーホウジャッカル、ラキシス、ラストインパクトと、長めの距離で実績を残した人気馬が全滅、2014年も桜花賞馬ハープスターが断然人気のゴールドシップを負かしています。ステイヤーよりもマイラーが優位にレースを進めやすい傾向が顕著です。 3.函館記念凡走馬に注意 昨年の勝ち馬ネオリアリズムは函館記念6着からの巻き返し。2008年の勝ち馬タスカータソルテも函館記念7着からの一変しての激走でした。函館記念はタフな馬場で特殊な状況になるので、そこで凡走したスピードタイプの巻き返しに妙味があります。 エアスピネルはここまで12戦して一度も掲示板を外したことがありません。クラシック三冠を4・4・3着、安田記念も不利を受けながら0.2秒差5着。一線級でつねに勝ち負けしてきた地力の高さは、このメンバーでも上位に評価できます。東京新聞杯、マイラーズCの2戦は上がりが速すぎる競馬でキレ味負けしたのが敗因で、洋芝の札幌ならその難点も解消されるでしょう。ルメール騎手起用で結果を求められる一戦。 ヤマカツエースは札幌記念には3年連続参戦ですが、過去2年は4・5着といずれも馬券圏内を外しています。重賞5勝の実力馬ながら、いずれも中山・中京・福島というコーナーが急な競馬場でのもので、大回りの札幌とは相性がもうひとつのようです。マイネルミラノは函館記念11着と大敗しましたが、58kgを背負ってダッシュ力が鈍った面がありましたし、トビのきれいな馬で道悪も堪えました。いつも57.5kg以上背負わされる馬で、定量の57kgは有利。行き切れば一変して驚けません。 サウンズオブアースは2000mに使われること自体が久々で、距離短縮が鍵になりますが、レースぶりが巧みで大崩れのない馬で、相手関係が楽になるここはさすがに軽く扱えません。マウントロブソンは昨年のスプリングSの勝ち馬ですが、世代の一線級とは水を開けられていて、セカンドグループの一頭でした。同厩舎のネオリアリズムの回避でモレイラ騎手を確保できたのは心強い材料で、4歳馬の伸びしろに期待。 サクラアンプルールの前走函館記念は、道悪・大外枠・休み明けの三重苦に泣いたもので、度外視できます。中山記念2着の実績馬で、ひと叩きされてスピード勝負ならば侮れません。ロードヴァンドールは金鯱賞2着馬ですが、怖がりな面があるので同型との兼ね合いが鍵になります。今回はブリンカー着用の可能性もあるようで、要注意の一頭。
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