最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 真夏の牝馬重賞・クイーンS。GIII戦でありながら実績馬も出走しやすい別定重量で行われるため、GIを目指す馬の秋への叩き台として重宝されています。 最近5年間では1番人気が2勝2着2回と堅実で、「勝ちに来た馬」がきっちり結果を残しています。反面、毎年6番人気以下が連に絡んでおり、人気馬同士の組み合わせでは一度も収まってないのが、さすがにローカルの牝馬限定戦らしいところ。実績馬が揃っている年でも、何か一頭「変な馬」が入ってくる期待を持てるレースです。 1.スピード勝負に対応できるか 開幕週の芝1800m戦ですから、スピード勝負に対応できることが勝ち負けするための必須条件になります。一昨年の勝ち馬メイショウスザンナはもともとは1200から1600を主戦場にしていた馬でしたし、2010年のアプリコットフィズと2012年のアイムユアーズは、オークスからの臨戦ながら、それ以前にマイル以下の重賞での好走実績が豊富でした。 2.距離延長組強し 過去10年で距離短縮ステップが勝率5.2%、連対率10.3%であるのに対して、距離延長組は11.4%、25.7%ですから、距離延長ステップがダブルスコア以上の好成績を収めています。なかでも注目は、勝率20%、連対率40%を誇る前走ヴィクトリアマイル組。一方、前走マーメイドS組は[1-1-2-19]と、出走数が多いわりにはもう一つの成績です。 3.前走惨敗馬の巻き返しが妙味 昨年の2着馬シャルールは前走ヴィクトリアマイルでは18着でしたし、一昨年の勝ち馬メイショウスザンナは前走マーメイドSで10着、2013年2着のスピードリッパーも前走では13着に惨敗していました。2012年2着のラブフールは8着から、2011年2着のコスモネモシンは11着からの巻き返し。前走で大敗した馬が毎年のように巻き返すレースです。 NHKマイルCの勝ち馬アエロリットが中心。1800m戦には初出走ですが、前走から斤量3kg減の52kgで出走できるのは大きなアシストです。これまで唯一連を外した桜花賞でも0.2秒差5着と安定感は抜群で、初の古馬挑戦でもスピード的に一枚抜きん出た存在と見ます。 ヤマカツグレースはオークスこそ大敗しましたが、スピード豊富な馬で距離短縮はプラス材料です。洋芝得意のハービンジャー産駒で、自身の新馬勝ちも昨夏の札幌戦でした。アドマイヤリードはヴィクトリアマイルの勝ち馬ですが、スタートが速くないため後方からの競馬になるのが開幕週競馬ではネックになりそう。 クロコスミアは降級戦の北斗特別をレコードで完勝。格上挑戦の形ですがオープン実績は豊富で、小柄な馬だけに滞在競馬もプラスになりそう。マキシマムドパリは重賞2勝の実力馬ですが、このレースと相性が悪いマーメイドSからの臨戦で、距離短縮がカギになります。シャルールは昨年の当レース2着を含めて札幌芝では4戦4連対、休み明けでも。パールコードはダート重賞では完敗でしたが、G1を含めて掲示板を外したことがなく、芝なら上位安定という存在で、洋芝をこなせば。
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