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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

12月11日 阪神11R 阪神JF(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 朝日杯FSとホープフルSに有力馬が分散する牡馬と違って、牝馬路線はほぼ一本道。2歳冬の時点で多くの有力馬が早くも一堂に会します。舞台は桜花賞と同じ阪神の1600m。牝馬の重要レースはしつこいくらいにこの条件で繰り返されますが、時期の違いによって微妙に色合いが異なっていることも事実です。阪神JFの特徴を端的にいうならば「この時期の2歳牝馬にとって阪神マイルはタフなコースである」ということになるでしょう。

1.距離延長ステップは難しい

 コースが改装されて以降の10年間で、前走で1400m以下の距離を使われていた馬の成績は[2-5-6-89]。勝率2.0%、連対率6.9%に過ぎません。距離短縮ステップは[3-0-0-12]で勝率・連対率20%、前走1600m組は[5-5-4-49]で勝率7.9%、連対率15.9%ですから、距離延長で臨む馬にとってハードルが高いレースであることは明白です。

2.ステップ重賞勝ち馬は不振

 過去10年でファンタジーSを勝った馬の当レースでの成績は[0.2.0.7]と不振です。むしろファンタジーSは2、3着だった馬の方が[1-1-3-9]と好成績を収めています。また、4年前に創設されたアルテミスSの勝ち馬も当レースでは[0-0-1-3]とまだ勝ち切れていません。この時期の若い牝馬が重賞を連戦することの難しさが表れていると考えるべきでしょう。前哨戦はあくまで前哨戦。着順を固定された序列として絶対視するのは危険です。

3.坂コースか長い距離の経験が活きる

 昨年1着のメジャーエンブレムはそれまでの3戦、すべて東京・中山を使われていましたし、2着のウインファビラスは未勝利勝ちが芝1800m。一昨年の勝ち馬ショウナンアデラは東京の500万条件からまつ賞を勝っての臨戦で、2着のレッツゴードンキ、3着のココロノアイとともに前走東京組で1-3着を独占しました。また2013年の勝ち馬レッドリヴェールは1800重賞の勝者でしたし、2012年の勝ち馬ローブティサージュはファンタジーS2着ながら新馬勝ちが1800mと、いずれも中距離での勝ち鞍がありました。直線に坂があるコースか中距離か、軸馬にはどちらかの実績がある馬を選びたいところです。

 ソウルスターリングは史上最強との呼び声も高いフランケルの初年度産駒で、母も欧米でGIを勝ちまくった活躍馬。前走は東京芝1800mのアイビーSを牡馬の素質馬相手に完勝して2戦2勝、いまだレースで全力を出し切ったという印象はありません。マイルはやや距離不足という感じも受けますが、スピードよりもスタミナを重視するのが阪神JFのセオリーですから、桜花賞よりはこのレースのほうが狙いやすいタイミングと考えます。

 レーヌミノルは小倉2歳Sを6馬身差で圧勝。前走はファンタジーSではなく牡馬相手の京王杯を使ったところにこの馬への期待の高さが見て取れます。2着に敗れましたが、坂コースの1400戦をクリアしたことでここへの視界が大きく開けました。牝馬相手ならばこの距離でも。リスグラシューはアルテミスSの勝ち馬。阪神では芝1800mの未勝利戦でレコード勝ちした実績もあり、コースにも不安はありません。小柄なだけにさらなる上積みがどうかですが、素質の高さでは引けを取りません。

 牡馬相手にデイリー杯を快勝して3連勝のジューヌエコール、田辺騎手騎乗でしぶとい逃げ脚が脅威のアリンナ、前哨戦を敗れたもののオープン勝ちの実績があり上積みが見込めるサトノアリシア、ディーパワンサまで。

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