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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

6月26日 阪神11R 宝塚記念(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 秋の古馬路線が天皇賞→ジャパンカップ→有馬記念と定まっているのとは対照的に、宝塚記念に至る各馬のローテーションはバラエティに富みます。臨戦過程が様々な馬が一堂に会するのが宝塚記念の華やかさなところであり、また難しさでもあります。

 春の中距離の大一番であり、最大目標となるレースでありながら、過去10年で馬連配当が3桁で収まったことは1回もありません。最近3年間は51倍、89倍、万馬券と大荒れの連続。人気馬通りで順当に収まることのほうが珍しくなっています。

1.前年のクラシックの延長戦

 4歳馬が強いレースで、過去10年で5勝して2着が2回。5歳以上が勝った年は、前年のクラシック勝ち馬が不在か、あるいはレベルが低かった年に限られています。とくに前年春の牡馬クラシック勝ち馬は過去10年で[3-1-2-2]と安定しています。

2.数少ない定量58キロ戦

 定量58キロ(牝馬は56キロ)はふだんは背負う機会が少ない斤量です。天皇賞組と安田記念組がこのレースで優位なのは、両レースも定量58キロであることも理由のひとつと考えられます。前走の斤量が56キロ以下だった牡馬の連対は、過去10年でナカヤマフェスタの1例のみ。

3.天皇賞は負けるが勝ち

 天皇賞と宝塚記念を連覇したのは、10年前のディープインパクトが最後です。前走で天皇賞を勝った馬の宝塚記念での成績は、前述のディープインパクトを含めて過去10年で[1-1-0-5]。当然ながら、ほとんどすべてが上位人気でした。宝塚記念を連勝していたゴールドシップが、天皇賞を勝った昨年に限って馬群に沈んだのは記憶に新しいところです。

 ドゥラメンテは骨折明けだった中山記念を快勝。ドバイシーマクラシックこそ落鉄の影響もあって2着に敗れましたが、能力的に国内では抜きん出た存在です。けっして器用なタイプではないものの、同じ小回りの中山では2戦2勝であり、極端な切れ味勝負にならないぶん阪神内回りも歓迎と言えます。

 シュヴァルグランは初のGI挑戦だった天皇賞で3着。前が残る展開でけっしてスムーズな競馬ではないなか盛り返して、GIに近いところまで力をつけてきたことを示しました。半姉のヴィルシーナは一昨年の当レースで3着。本馬も阪神では3勝を挙げており、コース替わりで上昇が見込めます。

 マリアライトは目黒記念で2着に敗れましたが、今走と同じ56キロを背負っていたことを思えば上々の試走だったと言えます。有馬記念以降は牡馬のトップクラスに挑んでつねに小差の競馬をしていて、力量比較ではここに入っても見劣りしません。キタサンブラックは菊花賞と天皇賞の勝ち馬。2200mでもセントライト記念勝ちがありますが、有馬記念と大阪杯を敗れているように、中距離になると決め手不足で勝ち味が遠くなるのが懸念材料です。

 ラブリーデイは昨年の勝ち馬。今季は勝ちから遠ざかっているものの能力的な衰えは感じられません。レースぶりが巧みな馬で、ここも大崩れしないでしょう。サトノクラウンは海外遠征の前走こそ大敗しましたが、2走前の京都記念が休み明けの不利を感じさせない完勝でした。4歳世代トップクラスの力量はここでも侮れません。サトノノブレスは前哨戦の鳴尾記念の勝ち馬。日経新春杯ではトップハンデの58キロを背負いながらシュヴァルグランとハナ差の接戦をしており、得意の中距離なら上位争いに加わって不思議はありません。

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