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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

4月10日 阪神11R 桜花賞(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 牡馬の最大目標は皐月賞よりもダービーですが、牝馬の場合はマイル前後を得意とする馬が多く、早くもこの桜花賞が生涯最大の目標となるケースも少なくありません。各路線の強弱があきらかになる舞台でもあり、クラシック第一戦にして3歳牝馬最大の大一番と言っても過言ではありません。

1.大型馬が強い

 コース改装になってからの9年間で、450kg未満の馬の勝利は2008年のレジネッタが最初で最後です。馬体重が大きくなるほど成績が良くなる傾向が綺麗に表れていて、480kg以上の馬は勝率13%、連対率26%という好成績を収めています。2013年は484kgのアユサンが430kgのレッドオーヴァルに競り勝ち、昨年の2着争いも488kgのクルミナルが444kgのコンテッサトゥーレを負かしました。「迷った時は大きい方から」とさえ言い切ってしまってもいいほどです。

2.チューリップ賞組が中心だが

 コース改装以降の9回中7回までは、前走でチューリップ賞を使っていた馬から勝ち馬が出ています。同一コースで間隔もゆったりしているチューリップ賞組の優位は歴然としています。ただし、それら7頭のチューリップ賞での着順は、1着が2頭、2着が2頭、3着が2頭で4着が1頭と、着順の優劣は桜花賞にあまり直結しません。牝馬は前哨戦と本番の両方で全力投球というわけにはなかなかいきませんから、チューリップ賞の着順にそれほど神経質になる必要はないのでしょう。

3.牡馬混合重賞での経験が活きる

 昨年の勝ち馬レッツゴードンキは札幌2歳Sで3着の実績がありましたし、一昨年の勝ち馬ハープスターは新潟2歳Sの勝ち馬。2012年の勝ち馬ジェンティルドンナはシンザン記念勝ち馬でしたし、2011年の勝ち馬マルセリーナはシンザン記念で3着していました。牡馬相手のタフなレースで好走した経験が、底力が問われる桜花賞を走る上でプラスに働いてのものと考えられます。

 ジュエラーはまだ1勝馬ですが、前述のデータ通りチューリップ賞の負けは気になりませんし、シンザン記念の2着は大きなプラス材料と考えられます。なにより、500kg近い大型馬ですから、馬体減を気にせずにしっかりと調教を積めているのは心強いところです。1勝馬の勝利は昨年のレッツゴードンキ、2013年のアユサンと最近でも2例あり、これも割引材料にはなりません。データからはもっとも桜花賞に近い1頭だと言えます。

 2歳女王のメジャーエンブレムはクイーンCも完勝、桜花賞に王手をかけています。連続開催終盤の桜花賞では差し有利の傾向があるのが気になりますが、この馬は同様に差し馬有利の傾向があった阪神JFを完勝していますから、規格外の存在なのかもしれません。

 シンハライトは3戦3勝、無敗のチューリップ賞勝ち馬です。レースに行っての勝負根性が最大の武器ですが、その裏返しで消耗が激しいという難点も抱えていて、これまでは休み休みで間隔を開けて使われてきました。馬体重も3走続けて430kgで、体重の維持とトレーニングの強化をどう両立するかが課題になります。

 デンコウアンジュはアルテミスSでメジャーエンブレムを破った実績があり、底力を要する流れならば上位食い込みの期待が持てます。ウインファビラスは牡馬混合の新潟2歳Sでの2着がセールスポイント。アルテミスS凡走後の阪神JFで一変したように叩き良化タイプで、前走だけで見限れません。

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