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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

11月20日 京都11R マイルCS(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 マイル路線はスプリント路線ほどは専門化されておらず、他ジャンルからの参入が容易です。とくに秋のマイルCSは中距離・短距離路線からの参入馬対マイル路線プロパーの戦いという図式で、毎年のように大混戦になります。今年は2015、2016年のマイルG1勝ち馬が不在ということで、さらに混戦に拍車がかかっている印象があります。

1.底力が問われる一戦

 富士SもスワンSもあるいは毎日王冠も、前哨戦はすべて連続開催の前半戦に行われるため、スピード馬場で上がりの鋭さが要求されるようなレースになって、そこでの結果は本番にあまり直結しません。過去10年で「前走でGIを使われていた馬」の成績は[5-2-2-34]、勝率11.6%、連対率16.3%。GIの厳しい流れを経験している馬は信頼感があります。

2.前走凡走馬が巻き返す

 過去10年で前走の着順が「1-5着」だった馬の成績が勝率6.3%、連対率13.7%、であるのに対して、「6-10着」だった馬はそれぞれ8.3%、14.6%と逆転しています。前走を好走した勢いが通用しにくいレースで、むしろ前走好走馬は疲労残りの見極めが必要になります。

3.近年は距離延長ステップが好走

 馬場の高速化により、最近4年間は1分32秒台か31秒台で決着していますが、それに伴って距離延長ステップの馬の好走が目立つようになっています。最近5年間は、前走からの距離延長組が連対率20.8%であるのに対して、距離短縮組は5.9%。前走もマイル戦だったという組は9.7%ですから、一番連対率が高いのは、じつは距離延長組なのです。

 ミッキーアイルはスプリンターズSがタイム差なしの2着。外枠からハナに立つまでにロスがありましたし、休み明けだったことを思えば敗れてなお強しを印象づけました。近走は短距離が主戦場になっていますが、戦歴を振り返れば今回のメンバーでは数少ないマイルG1勝ち馬。惨敗した一昨年と違って、今年は同型に手強い相手が不在ですから、逃げ切りの目は小さくありません。

 サトノアラジンはスワンSが休み明けで追い足りない状態だったことを思えば、叩かれての上積みは大きそう。ただし、不器用な面があるので、外目の枠がほしいところです。ガリバルディは流れが向かなかった富士Sでも最速上がりをマークしており、一線級相手でも見限れません。ギリギリで出走圏内に滑り込んだ幸運を活かしたいところ。

 フィエロは前哨戦を見せ場なく敗れたものの、このコースは得意にしており、春の安田記念でも3着と衰えは感じられません。イスラボニータは決め手不足に泣く形で古馬になってからは未勝利。ルメール騎手の手綱捌きで詰めの甘さを解消できるか。以下、重賞を連勝中で前で立ち回れる自在性が強みのヤングマンパワー、前走は2走ボケもあっての敗戦で、栗東入厩で巻き返しを期すロードクエスト。

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