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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

11月13日 京都11R エリザベス女王杯(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 秋の牝馬の大一番。しかしながら、天皇賞から中一週、ジャパンカップへも中一週という狭間に位置するため、超のつく一流どころはエリザベス女王杯を使わないことが近年増えています。昨年はミッキークイーン、ショウナンパンドラが不在。今年もルージュバックは天皇賞へ向かい、秋華賞馬ヴィブロスも休養に入ったため、上位の壁が薄くなっていることには注意が必要です。

1.牡馬混合戦の経験が活きる

 秋華賞、府中牝馬Sがおもな前哨戦ですが、この二つの路線だけで決着したのは2008年が最後。以降は必ず一頭は前走で牡馬混合戦を走っていた馬が馬券になっていて、昨年に至っては、オールカマー組がワンツーを決めました。牡馬混合戦>>牝馬限定戦の図式がはっきりしています。

2.牝馬は勢いよりゆとりが大事

 牝馬は牡馬よりも体力的に劣るので、疲労の回復にも時間が掛かるのが当たり前です。オールカマー組の好走が目立つ背景のひとつには、本番までの間隔がゆったりしている点があります。10月の前哨戦を使った組も、そこで激走した馬は疲労残りに要注意。むしろ、前哨戦と割り切ってそこそこの着順に終わった馬に馬券的妙味があります。

3.長めの距離での実績に注目

 牝馬の重賞はほとんどが1600mから2000mで行われます。2000mを超えるのは、オークスとこのレースだけ。2200m戦は、普通ならば牝馬には走り慣れない条件であり、そこに穴のヒントがあります。昨年6番人気で1着のマリアライト、2009年に11番人気で1着のクイーンズスプマンテには、いずれも2400m以上の距離での実績が豊富だった、という共通点があります。また、近年オールカマー組の好走が目立つのも、距離が本番に近いからという理由もあるも思われます。

 例年ならば3歳馬に有利なレースですが、今年はGI勝ち馬が不在で、俄然古馬に注目が集まることになりました。中心となるのは、マリアライトとミッキークイーン。ミッキークイーンは昨年の二冠牝馬で、秋華賞以来勝ち星から遠ざかっていますが、敗れた3戦がジャパンカップと距離不足のマイル戦(いずれも2着)ですから、評価を下げる必要はありません。ただ、小柄で仕上がりが早いとは言え、ぶっつけでのGI挑戦になったのは誤算には違いないでしょう。

 となれば、マリアライトに連覇のチャンス到来となります。なにしろ今春の宝塚記念馬。牝馬の宝塚記念勝ち馬は2005年のスイープトウショウ以来ですが、スイープトウショウもその年のエリザベス女王杯も勝っています(2番人気)。前走のオールカマーを5着に敗れたのは、上がりの速い競馬が苦手のため。仕掛けてからの反応が鈍い面があるので、3コーナーの下り坂で勢いをつけられる京都外回りコースは、この馬には願ってもない舞台と言えます。

 タッチングスピーチの春シーズンはスランプに陥ったという印象でしたが、昨年のこのレースでマリアライトとタイム差なしの3着した実績があり、ムーア騎手騎乗で馬が走る気を取り戻せば。プロレタリアトはこれが重賞初挑戦ですが、これまで長めの距離を使われてきて、2400から2600mで3勝という牝馬らしからぬスタミナ自慢。小島茂之調教師には、同様の育て方をしたクイーンスプマンテで当レースを勝った実績があります。

 クイーンズリングは距離延長が微妙ですが、前哨戦は完勝の内容でした。勢いと大一番に強いデムーロ騎手が魅力。シュンドルボンの前走はスローペースに泣いただけで、けっして力負けとは思えません。展開を味方につければ。パールコードは不利に泣いた紫苑Sをのぞけば馬券圏内を外したことがないレース巧者。初の古馬挑戦でも大崩れは考えにくいところです。

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