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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

10月29日 京都11R スワンS(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 マイルCSの前哨戦であると同時に、スプリンターズSからの間隔も中3週と適当なので、1200路線を主戦場にする馬たちのための秋の目標レースという側面も持ちます。マイラーかスプリンターか。休み明けの馬か、使われている馬か。

 各馬の適性も思惑もさまざまなので、なかなかすんなりとは決着しないレースになっています。過去10年で馬連万馬券が3回。別定GIIでありながら、荒れやすい構造になっている重賞だといえます。

1.前が止まらない

 過去5年のうち4回までは逃げた馬が連対しています。そのうち2回は勝ち切っていて、2011年は「行った行った」。距離延長のマイルCSを見据える馬が多いせいで、ペースが上がりにくい傾向が顕著です。逃げ・先行馬に要注目。

2.リピーターレースではない

 今年で59回と長い伝統を誇るレースですが、このレースを2回以上勝った馬は過去に一頭もいません。同じ芝1400m重賞でも暮れの阪神Cはいわゆる「リピーターレース」であることで有名ですが、このレースはまったく違う性格を持っていることに注意が必要です。

3.大物スプリンターの登竜門

 最近3年間の勝ち馬は、アルビアーノ、ミッキーアイル、コパノリチャード。それぞれ、翌年以降の高松宮記念やスプリンターズSで馬券圏内に好走しています。一方で、マイルCSや安田記念での好走実績があるフィエロはこのレースを3・2着と勝ち切れません。1着候補は、後にスプリンターとして大成しそうな馬から選ぶのがセオリーです。

 エイシンスパルタンは重賞初挑戦となった京王杯スプリングCは7着に敗れましたが、ハナを譲ったことで自身のペースで運べず、瞬発力勝負に巻き込まれてしまったことが敗因と考えられます。ここは他に行きそうな馬が少ない組み合わせ。過去3勝を挙げている得意の京都コースでもあり、持ち味のスピードを全面に押し出す競馬をすれば、前走とは違う結果が期待できるでしょう。

 フィエロは7歳になりますが、安田記念3着が示すように衰えるどころかますます元気。直線に坂がない京都とも相性が良く、勝ち切るまではどうかも、上位安定という存在。アルビアーノは昨年の勝ち馬ですが、今年は3kg斤量が増えるのが課題。大型馬のためか、休み明けもあまり得意ではありません。今回は地力が問われる一戦になるでしょう。

 サトノルパンはスプリンターズSで7着とは言え、勝負に行って着差はわずか0.2秒と、見せ場たっぷりの好内容でした。得意の京都ならさらに上昇が見込めます。以下、相性のいい福永祐一騎手に戻るエイシンブルズアイ、大型馬で休み明けが課題のサトノアラジン、スタートが課題も京都だと凡走がないダンスディレクター。

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