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【弾ける】フィエロが直線弾ける。京都コースの勝ち星は1つだが、GIのマイルCSで57キロを背負って2着2回。スワンSも、4-5か月の休み明けで、一昨年は3着、昨年は2着という好走歴を残してきた。前走の安田記念も、スローペースに手を焼きながらも、33秒5という最速の上がりで3着に入線。56キロで出走できる別定GIIでは実績が一枚上だ。戸崎とのコンビは安田記念・4着以来久々になるが、26日に栗東入りして手綱を握り、52秒3―37秒5―12秒5という好タイムをマークし、手応えを確かめている。

　対抗一番手はサトノアラジン。本命とは昨年のマイルCS(同馬は4着)、安田記念(4着)で対戦があるが、まだ完全に勝負付けは終わっていない。東京コースとはいえ、京王杯SCは上がり32秒4という出色の末脚を駆使し、1分19秒6という快記録で一気差しを決めている。元々調教は走るタイプだが、豪快なフットワークを目にすると、一段上のGI勝ち負けを期待したくなる。

　一角崩しはアルビアーノ。前年のスワンSは52キロという斤量に恵まれたことは確か。今年は55キロを背負うが、牡馬混合のGI・NHKマイルCで2着に粘り込んだ好素材。高松宮記念も馬群を縫うようにして我慢強く3着に追い上げている。

　ダンスディレクターは、セントウルSは調整不足、前回のスプリンターズSは出遅れとスローに泣いたが、叩き三戦、本調子に近づいた。今回は5勝を挙げている得意の京都だ。どこかリズムに乗り切れていないが、エイシンブルズアイは高松宮記念5着馬。調教の動きはいい。北九州記念で外強襲を決めたバクシンテイオーは、ムーアを伴って西下だ。