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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

10月23日 京都11R 菊花賞(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 牡馬クラシックの最終決戦。舞台となる京都芝3000mは、全馬にとって未経験の条件ですから、ペース、仕掛けどころなどさまざまに手探りになります。ソングオブウインド、スリーロールス、ビッグウィークなど、7-8番人気が勝ったように、かつては大荒れすることが当たり前でした。

 しかし、最近5年間に限ると、その傾向に変化が見られます。連対馬10頭はいずれも5番人気以内で、穴馬の台頭は3着に限られています。1番人気も過去5年で3勝。しかし、その3頭はいずれも単勝150円近辺というずば抜けた人気馬でした。上位人気が強くなったとは言っても、軸の決め方と組み合わせには工夫の余地がありそうです。

1.セントライト記念組の存在感高まる

 菊花賞の最重要トライアルは神戸新聞杯という時期が続いていましたが、昨年は神戸新聞杯に出走した重賞勝ち馬が2頭だったのに対してセントライト記念には5頭。例年の勢力関係が逆転したと思っていたら、菊花賞ではセントライト記念組が3頭掲示板に乗って、勝ったのもセントライト記念組のキタサンブラックでした。今年も同様に、神戸新聞杯の重賞勝ち馬が2頭に対して、セントライト記念には4頭。いまやセントライト記念組を軽く扱うことはできません。

 
2.小回り実績に要注意

 菊花賞が行われるのは京都の外回りコースですが、長距離戦ゆえにコーナーを6つ回ります。コーナーワークの巧拙が位置取りの良し悪し、ひいては着順に影響するのは当然のことでしょう。札幌・函館・福島・小倉など、小回りコースでの好走馬が、阪神外回りで味噌をつけて人気を落として菊花賞で激走、というのが典型的な穴の発生パターンです。2012年のユウキソルジャー、2010年のビッグウィークがこれに該当します。

3.ベタなスタミナ血統が走る

 一昔前だったら、マルゼンスキー。最近では、ダンスインザダークにロベルト。菊花賞では、単純な血統による穴狙いがなぜかハマりやすい、という伝統があります。今年はダンスインザダークを持つ馬の出走はありませんが、母父ブライアンズタイムは過去10年で[1-0-1-0]。スリーロールスが8番人気1着、ビートブラックが13番人気3着と、強烈な相性の良さを示しています。

 皐月賞上位5頭がダービーでも5着までを占めた世代ですが、ダービー馬マカヒキが凱旋門賞出走のため不在で、朝日杯勝ち馬リオンディーズも屈腱炎のため引退。順調に前哨戦をクリアーしたサトノダイヤモンドとディーマジェスティが人気を二分することになりそうです。

 両馬の比較では、ディーマジェスティ。菊花賞は皐月賞と連動することが多く、瞬発力勝負になるダービーとの結びつきはそれほど強くありません。ディーマジェスティのダービーは中間に熱発して本調子を欠きながらも、仕掛けのタイミングの差が響いて小差3着という惜敗。順調に来ている今回、スタミナが問われる流れになれば、ライバルに譲る要素はなにひとつありません。

 サトノダイヤモンドは、「レース上手のイマイチくん」という春の戦歴。そういう意味では、去年のリアルスティールと似たイメージがあります。神戸新聞杯は得意の上がり勝負だったのにかかわらず、格下馬に最後詰め寄られた点に不安が残る内容でした。距離延長がプラスに働くとは考えにくく、能力面での貯金でどう凌ぐか、という戦いになりそう。

 レインボーラインはマイラーと見られていましたが、ダービーで8着に踏ん張ったのに続いて、札幌記念ではモーリスにクビ差まで迫る好レース。距離が延びてからのほうがパフォーマンスが上がっており、ステイヤーの資質は高いと見ます。札幌記念からの直行は予定通り。きちんとさらなる距離延長を見据えた競馬を教えられていますから、前哨戦を使われた馬に対して臨戦過程でも見劣りはしません。

 神戸新聞杯組を負けた組では、距離に不安のないレッドエルディストと気難しさがあるものの札幌芝2600mで勝ち鞍があるカフジプリンスに注目。ミッキーロケットはさらなる距離延長が課題に。距離延長で2連勝と勢いに乗る素質馬ウムブルフまで。

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