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10月16日 京都11R 秋華賞(G1)

netkeibaデスクの見解

※火曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 オークス馬にして、ローズSの勝ち馬シンハライトが故障で戦線離脱。レース間近になって大本命馬が消えた格好で、牝馬三冠の最終決戦は、にわかに風雲急を告げた印象があります。

 小回りで直線が短い京都内回りコースゆえ、かつてはブエナビスタが敗れたり、ジェンティルドンナが苦戦を強いられたり、必ずしも実力馬が力量差を見せつけるとは限らない面があります。波乱が前提と考えておくべきでしょう。

1.三冠で唯一の小回り決戦

 3歳牝馬の重要レースは大部分が直線が長いコースで行われます。馬によっては小回りコースを走るのが初めてというケースもあって、小回り実績は無視できない要素になります。昨年2・3着のクイーンズリング、マキシマムドパリ、一昨年の勝ち馬ショウナンパンドラ、2013年の勝ち馬メイショウマンボ、2011年の勝ち馬アヴェンチュラ、2012年にジェンティルドンナを追い詰めたヴィルシーナには、いずれも小回りコースでの勝ち鞍がありました。

2.ローズS組が主力だが着順は流動的

 関東馬も関西馬も、ほとんどの有力馬はローズSをステップにします。しかし、ローズSと秋華賞では、コース形態がまったく異なりますし、ペースも正反対になることが多いので、両レースの着順に連動性はあまりありません。メイショウマンボもアパパネも、ローズSの馬券圏外から巻き返して秋華賞を快勝しました。前哨戦はあくまでも前哨戦。着順に神経質になる必要はありません。

3.古馬混合戦での経験が活きる

 昨年3着のマキシマムドパリ、一昨年の勝ち馬ショウナンパンドラ、2013年2着のスマートレイアー、2012年3着のアロマティコ、2011年の勝ち馬アヴェンチュラ、2着のキョウワジャンヌにはいずれも「前走か前々走で古馬混合のレースを走っていた」という共通点がありました。古馬相手に揉まれた経験が、厳しい流れになる秋華賞でものを言ってくるようです。

 桜花賞馬ジュエラーとオークス3着で紫苑Sを快勝したビッシュが人気を分けることになりそう。ビッシュの紫苑Sは圧倒的なレースぶりでしたが、3コーナーでの不利に巻き込まれた有力馬が多く、着差を額面通りには受け取れません。くわえて、前走で420kgと小柄な馬で、関西圏への輸送競馬も初めて。本番に向けてどれだけ上積みが見込めるかも不透明で、ここは単穴までの評価にとどめます。

 ジュエラーは前走が桜花賞以来の久々で、しかも骨折明け。結果は大敗に終わりましたが、緩い馬場で極端に上がりが速い競馬になって無理をしなかった部分もあります。馬込みを怖がる面があった馬が好位での競馬を試せたのも好材料で、上々の試運転でした。この世代の牝馬路線は、シンハライト、メジャーエンブレムとこの馬で三強。2頭が不在となれば、必然的にこの馬の地力の高さが歴然となることでしょう。

 デンコウアンジュは休み明けのローズSを4着。不向きな瞬発力勝負でしたし、内田博幸騎手との初コンビで難しい面を出さなかったのは大きな収穫でした。春は不完全燃焼に終わりましたが、2歳時にメジャーエンブレムを降した底力に再注目します。

 ヴィブロスは紫苑Sで大きな不利を受けながらの2着。この馬も小柄ですが、今回は関西圏のレースということで一週前にびっしり調教ができたことは、ビッシュにはない好材料です。

 古馬相手の1000万条件を快勝したミエノサクシードが穴。紫苑Sは渋滞にはまって能力を出し切れていないパールコード、ラジオNIKKEI賞2着があるように小回り得意のダイワドレッサーにも要注目。

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