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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

10月10日 京都11R 京都大賞典(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 秋の天皇賞、あるいはジャパンカップへの前哨戦。一昔前は、春の阪神大賞典とともにガチガチのレースの代表格と言われたものですが、最近5年間で1番人気が3回連を外しているように、人気馬がかつてほど頼りにならないレースになっています。芝の状態が良好で上がりが速すぎるために、底力が問われるようなレースにならないことが主な原因だと思われます。

1.チャレンジャーが通用する

 斤量的に活躍が目立つのが、格下のはずの56kgの牡馬で[3-3-1-24]。単勝回収値は600円を超え、複勝回収値も200円を超えます。実績馬同士のガチガチ決着になることは例外的なので、積極的に上がり馬を狙う余地があります。

2.若い馬が中心、ベテランは苦戦

 過去10年で4歳馬が[3-5-1-16]、5歳馬が[7-1-4-23]。この2世代しかほとんど勝ち負けになっていません。コース実績があるベテランが人気になることがしばしばありますが、リピーター狙いはこのレースでは得策ではありません。

3.ひと叩きされている馬に要注意

 過去10年で前走9月以降に使われていた馬が[4-2-3-25]で勝率11.8%、連対率17.6%と好成績を収めています。一昨年の勝ち馬ラストインパクトは新潟記念から、2012年の勝ち馬メイショウカンパクはオールカマーからの転戦。GI以来の実績馬は、久々でそれなりの仕上げにとどまるため、順調に使われている強みは軽視できません。

 天皇賞馬キタサンブラックが始動。その他にもラブリーデイ、ラストインパクト、サウンズオブアースと、GIでの好走歴がある馬が揃って、秋競馬シーズン本格化を思わせる賑やかな顔ぶれになりそうです。

 ただし、そのなかで4歳馬はキタサンブラックだけで、ラブリーデイとラストインパクトは今年になってから昨年ほどのパフォーマンスを残せていません。実績上位馬につけ入る隙はありそうです。

 ここは、今春に芝を使われるようになってから6戦4勝2着2回、あっという間にオープンクラスまで上がってきたヤマカツライデンに注目。この6戦で一度も1番人気になっていないように、下克上の連続でした。能力の底をまだ見せていない魅力があります。

 他馬を引き離して逃げるという戦法なので、相手関係に関係なく自分の力を発揮できるのは強み。当コースにも勝ち星がありますし、なにより開幕週の絶好馬場が味方になるでしょう。

 キタサンブラックはこの春逃げる形のレースが続きましたが、控えても問題はない馬ですし、大型馬ながら休み明けも苦にしません。ここに向けて乗り込みも入念で、余裕残しの仕上げでも恥ずかしい競馬にはならないでしょう。サウンズオブアースは重賞未勝利ですが、これまで重賞2着が3回ある京都コースがベスト条件。ミルコ・デムーロ騎手とのコンビが復活するのも好材料です。

 ラブリーデイとラストインパクトは、6歳馬ということがレース傾向的には大きなネック。実績は尊重するものの相手候補という評価にとどめます。アドマイヤデウスはまだ5歳ですし、このコースは日経新春杯を勝っている得意条件。大型馬ながら休み明けから動ける気性で、天皇賞大敗後ですが見直しが必要です。

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