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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

2月14日 京都11R 京都記念(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 古馬の中距離路線のトップホースの始動戦となるレースで、またドバイ国際競走へのステップレースとしての役割も持ちます。毎年多くのスターホースが顔を揃えて豪華なメンバーになりますが、しかしながらそのわりには必ずしも順当に収まっていません。

 ここ4年間、勝ち馬の人気は順に5・6・6・3。1番人気は4連敗中で、とくにこの2年は単勝オッズ1倍台の大本命が馬券圏外に沈んでいます。それ以前の6年間では1番人気が4勝して2着2回とパーフェクト連対だったことを考えると、ここに来てレースの性格が変化しているのかもしれません。

1.上がりが速く末脚勝負タイプは苦戦

 近年で顕著な傾向は、レースの上がりが速くなっているということ。過去5年のうち4回はレースの上がり3Fが34秒台で、最近2年間にいたっては34.2秒と34.0秒。ここまで上がりが速いと末脚勝負タイプは苦戦を免れません。過去5年間でメンバー中最速上がりをマークした馬の成績は[1-2-2-2]と勝ち切れていません。

2.牝馬は信頼しづらい

 過去10年間、牝馬の成績は[1-1-0-14]。連対を果たしたブエナビスタとメイショウベルーガは、いずれもそれ以前に牡馬混合重賞を勝ち切った実績がありました。ウオッカ、カワカミプリンセス、ジェンティルドンナ、ハープスターというスター牝馬もこのレースでは馬券圏外に沈んでおり、牝馬の狙いには慎重にならざるを得ません。

3.有馬記念からの直行が強い

 過去10年間、前走が有馬記念だった馬は[4-2-3-7]で、勝率25%、連対率37.5%で複勝率は5割を超えます。一昨年のデスペラード(6番人気1着)、2011年のメイショウベルーガ(5番人気2着)のように人気薄でも好走していますから、グランプリレースからの直行馬は凡走後だったとしても侮れません。

 アドマイヤデウスは寒い時期に調子を上げる馬で、昨年のこの時期にGIIを連勝する快進撃を見せました。その後骨折もあって順調さを欠きましたが、有馬記念では直線で最後狭いところに入りながら0.3秒差7着。ほぼ復調したと見て大丈夫でしょう。長く脚を使える反面、切れ味勝負になると脆さも見せますが、今回は同厩舎のスズカデヴィアスが逃げ宣言をしており、展開面のアシストも期待できます。

 レーヴミストラルは前走の日経新春杯を殿一気の競馬で圧勝。凄まじいまでの破壊的な末脚を披露しました。昨秋の復帰後は3・8・1着ですが、上がり3F自体はいつもメンバー中1位をマーク。裏を返せば位置取りが悪いことの証明でもあります。ここも展開次第という難しさがありますし、前走(12頭立て)より頭数が増えそうなのも微妙なところ。

 スズカデヴィアスはAJCCでは終始つつかれる厳しい流れで息が入りませんでしたが、0.5秒差6着と大きく崩れていません。京都芝2200mでは重賞2走を含めて[1-1-0-1]と相性が良く、いまの出来の良さを活かしたいところ。ヤマカツエースはGIIIを2連勝中と充実著しい4歳馬です。ただし、2000mを超える距離には今回が初出走になりますし、またこれまでの6連対はすべて直線が短いコースでのものでした。今回はさまざまに試金石の一戦になります。

 サトノクラウンは昨年の牡馬クラシックの主役の一頭ですが、昨秋以降は順調さを欠いており、また関西圏への輸送競馬も初めてとあって、今回は強気にはなりづらい一戦です。タッチングスピーチはエリザベス女王杯でマリアライト、ヌーヴォレコルトとタイム差無しの接戦ですから、牡馬混合戦でも能力的には引けを取りません。ただしエンジンの掛かりの遅さがあるのがネック。ワンアンドオンリーは近走パッとしませんが、ここまで相手関係が楽になるのも久しぶりです。状態に不安はなく、流れに乗れれば見せ場以上があっても不思議ありません。

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