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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

2月7日 京都11R きさらぎ賞(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 クラシックに向けて「準々決勝」みたいな位置づけにあるレース。昨年の勝ち馬ルージュバック、一昨年の勝ち馬トーセンスターダムはいずれも春のクラシックに直行しましたから、早くもクラシックのステップレースとしての役割も担います。スター候補の有名馬・良血馬が集結して、少頭数ながら盛り上がる伝統の一戦です。

 当然、ここを勝ち切るには高いハードルを超える必要がありますが、近年の勝ち馬からはクラシック馬が出ていないのも事実。あのオルフェーヴルですらここは3着に敗れています。当たり前ですが、単純に「強い順番」に決着するわけではありません。向き・不向きがはっきり表れやすい条件であることには注意が必要です。

1.スタミナよりも位置取りが重要

 少頭数ゆえにスローペースになることがなかば通例化しています。レース上がりが速いため、後方に構えた馬が最速上がりをマークしながら勝ち損ねたケースは過去10年で7回を数えます。決め手やスタミナの優劣よりも、良い位置で折り合って機敏に動ける自在性がアドバンテージになります。

2.新馬勝ち直後は不振

 ハイレベルなレースであることのひとつの証拠として、新馬戦勝ち直後の馬の不振が挙げられます。前走が新馬戦だった馬が馬券に絡んだことは過去10年で1回もありません。なかには1番人気が2頭で、3番人気、4番人気も1頭ずついましたが、いずれも馬券圏外に沈んでいます。

3.ディープインパクト産駒御用達重賞

 きさらぎ賞では過去5年でディープインパクト産駒が3勝、2着2回。2012年などは1-3着までを独占しました。ワンターンの切れ味勝負では絶対的な優位性を持っています。ディープインパクト産駒の上げ下げが的中に直結すると言っても過言ではないでしょう。

 サトノダイヤモンドは今年のクラシックの主役候補の一頭。ここまでの2戦2勝がいずれも相手を寄せ付けない完勝で、いまだ能力の全貌を見せていない印象すらあります。あえてひとつ難癖をつけるとすれば、ここまでの2戦が重と稍重であること。硬い馬場への対応には課題を残しています。

 ロイカバードは初戦でそのサトノダイヤモンドに敗れてから2連勝。こちらもクラシックを嘱望される素質馬です。サトノダイヤモンド同様ディープインパクト産駒ですが、こちらは馬体重が450kg前後と小柄なぶん、パワーよりも切れ味に秀でている印象があります。今回の条件に勝ち鞍があるのはライバルにはない強みで、このレース6勝という「きさらぎ賞男」武豊騎手のリードで逆転機を探ります。

 ノガロは寒竹賞を3着に敗れましたが、道中は行きたがる面を出して、また勝負所で窮屈になる場面もありました。今回手の合う松若騎手に戻るのは好材料ですし、距離短縮も味方しそう。先行力を武器に一角崩しを狙います。

 レプランシュは3戦2勝のディープインパクト産駒。勝った2勝はいずれも1800m戦ですが、ともに勝ち時計が1分51秒台という超のつくスローペースでした。スタートが安定しないのも難点で、前と離されすぎるようだと差し遅れの不安も。ロワアブソリューは新馬戦からの直行というのがこのレースでは不利な材料ですが、2着に負かしたミッキーロケットがすぐ勝ち上がっているのを見ても、この馬の能力も相当なものがありそうです。スタートセンスの良さを活かして好位の競馬ができれば、重賞でも通用の余地はあります。

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