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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

12月4日 中京11R チャンピオンズC(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 下半期のダート王決定戦。一昨年から阪神から中京へコースが替わって名称も一新、賞金は減額されましたが、それでもフェブラリーSと並んで国内のダート戦としては最高賞金レースになります。芝のチャンピオン決定戦は距離によって細分化していますが、ダートはほぼすべての馬が同じ頂を目指します。必然的にこのレースではオールスターが激突する構図になり、芝のジャパンCを超えるような熱い戦いが期待できます。

1.スタミナが問われる一戦

 交流のダートグレードレースは実質的にはJRA勢3-4頭による争いになって順当に決着することが大半です。それとは対照的に、JRAで行われるダートGIでは五指を超える有力馬が争覇圏内にひしめくのが通例で、レース展開も交流のようにすんなりした流れにはなりません。直線に坂があるコースで行われることもあり、ダート1800mという字面以上のスタミナが要求されます。過去4年(JCダートを含む)の勝ち馬にはいずれも2000m以上の長い距離のレースでの勝ち鞍がありました。

2.一歩引いた位置から穴馬が襲来

 1番人気自体の連対率は高い(ジャパンCダートを含む過去10年で50%)レースですが、毎年必ず一頭は単勝5番人気以下の馬が連対を果たしています。人気馬同士の戦いから一歩引いたところで待ち構えていた穴馬がゴール寸前で突っ込んでくる、というのが典型的なパターンで、昨年の勝ち馬サンビスタ、一昨年2着のナムラビクター、2011、2013年2着のワンダーアキュート、2010年2着のグロリアスノアなど、ほとんど毎年のように繰り返されています。

3.ベテラン勢の壁は厚い

 芝のジャパンCでは4歳馬が有利でしたが、ダート馬は芝馬より遅れてピークを迎えます。このレース(ジャパンCダートを含む)で一番成績が良いのは、過去10年で5勝して2着4回の5歳馬です。次が6歳、4歳、3歳という順番。キャリアと肉体面でアドバンテージを持つ5、6歳馬が中心のレース。

 アウォーディーはダート転向以降破竹の6連勝で、GIのJBCクラシックを制覇しました。長めの距離で行われる交流競走をおもに使われているため、忙しい1800m戦への対処が一つのカギになりますが、差しに回っても早めに動ける自在性を備えており、この条件でも軸馬としてもっとも信頼できます。

 モーニンはフェブラリーSの勝ち馬。初めての1800mだった前々走ではアウォーディーより2kg重い58kgを背負いながらタイム差なしの2着しており、距離への不安は感じられません。前走は59kgを背負って揉まれる競馬になって持ち味を出せなかったのが敗因で、距離延長ですんなり流れに乗れれば。サウンドトゥルーは昨年の東京大賞典以来勝ち星から遠ざかっていますが、敗れながらも強豪相手に上位争いを繰り広げています。レース展開がもつれれば上位争いに顔を出してくるでしょう。

 ノンコノユメは気性難のため去勢手術が施されて今回が2走目。前走でも精神面で去勢の効果は出ていたようで、ムーア騎手への乗り替わりで前進が期待できます。ゴールドドリームは休み明けの武蔵野Sでは追い出しを待たされながら2着。左回りの長い直線ということでは得意の東京コースと同じなので、ここでもこの馬の末脚は脅威になります。

 コパノリッキーは揉まれると脆い面があり、多頭数のJRA戦では展開に注文が付きます。ホッコータルマエは7歳でも元気いっぱい。一昨年の勝ち馬でもあり、大崩れは考えにくいところ。ラニの前走は慣れない右回りでリズムを崩しての凡走でしたが、敗因ははっきりしているので左回りに戻って一変が期待できます。

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