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12月17日 中山11R ターコイズS(G)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 エリザベス女王杯を牝馬重賞戦線のゴールとすると、ターコイズSは翌シーズンの出発点になります。昨年から重賞にリニューアルされたのと同時に、愛知杯の施行時期が繰り下げられた影響もあって、GI帰りの馬が何頭も参戦して豪華なメンバーが揃うようになりました。

 ただし、中山マイルでハンデ戦という条件は、オープン特別時代と一緒です。重賞初年度の昨年も、馬連配当は5万円台で、「大荒れになるレース」というターコイズSの伝統はしっかり引き継がれてしまいまいした。

○先手必勝のスピード勝負

 古馬牝馬の重賞路線の中では、マイル戦はもっとも距離が短い部類になります。施行時期の関係上、秋華賞などからの距離短縮馬が多数になりやすく、くわえて直線の短い中山競馬場となれば、スローに流れてどの馬も脚が止まらないレースになる、と想定するのが自然です。

 基本的に、前に行く馬から順番にチャンスが訪れます。過去10年間(オープン特別時代を含む)の勝ち馬のうち9頭までは、4コーナーの通過順位が4番手以内でした(残りの1頭は6番手でしたが、その年は12頭立てと差しやすい頭数)。差し馬は直線での渋滞にハマる危険性がつねにあります。過去10年のシュミレーションでは、前に行きそうな馬の単勝を4、5点ずつ買ってもペイしてしまうほどです。

 エンジェルフェイスはフラワーCの勝ち馬。逃げたときは2戦2勝で、逃げられなかったときは5戦5敗と、とてもわかりやすい戦績になっています。オークス、紫苑S、秋華賞の3戦は、スピードが豊富なこの馬になんとか距離を持たせようと試行錯誤の連続で、成果が得られずの3連敗でした。

 3歳牝馬GIも終わったいま、この馬の本来の持ち味であるスピードを解禁するのに、もうなんの躊躇も要りません。全姉のレディアルバローザも重賞を2勝した活躍馬でしたが、全5勝と3回の2着はすべて芝1800m以下で、2000m以上では連対なしという、きっぱりした距離適性の持ち主でした。

 エテルナミノルは先行して速い脚が使える馬で、中山マイルは悪くない条件でしょう。力をつけたいまならば重賞でも。ダイワドレッサーは当コースではフェアリーS2着の実績がありますし、福島記念は好メンバーと渡り合っての3着で評価できます。ウインファビラスはこの秋は復調気配が見られますし、2度の重賞連対があるマイルがベスト距離。クロコスミアは秋2戦が果敢な逃げから2戦とも見せ場たっぷりの好内容。ただし、小柄な馬だけに、小回り中山で揉まれる展開になるとどうか。

 マイル向きのスピード馬ということで、重く見たいのは前記の5頭。カフェブリリアント、マジックタイムは実力上位とは思いますが、実力順に決まるレースでもありませんから、今回はヒモ候補という扱いにとどめます。

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