netkeibaデスクの予想

netkeibaデスク

お気に入り

お気に入り

登録済

最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

9月18日 中山11R セントライト記念(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 菊花賞に向けたトライアル競走としては、神戸新聞杯に強豪の多くが集まりますが、昨年はキタサンブラックがここを足掛かりにして、菊花賞、天皇賞(春)へと羽ばたいていきました。2012年の勝ち馬フェノーメノも古馬になって天皇賞(春)を2連覇するなど、ここに来てのセントライト記念の復権はあきらか。今年も重要性の高いレースになりそうです。

1.ダービー出走馬が中心

 夏の上がり馬による下克上が起きやすいレースという印象があるかもしれませんが、それはすでに過去のことです。レースの重要性が増したこの5年を見ると、ダービーからの直行馬が4勝して2着も3回。唯一上がり馬が勝った2013年は、ダービー組の出走が一頭だけでした。なにを差し置いても、ダービー出走馬の検討から始まるレース。

2.より短い距離での実績に注目

 直線が短いコースで行われる(一昨年は新潟内回り)という性格上、ある程度早めに動けるスピードが必要とされます。一昨年の3着馬タガノグランパは芝1400mのファルコンSの勝ち馬でしたし、2013年の勝ち馬ユールシンギング、2010年の勝ち馬クォークスターなど、前走1800mから臨戦した馬がこのレースを3勝(過去10年)。もちろん、イスラボニータやキタサンブラックも1800m以下での実績が充分でした。

3.中山実績馬が巻き返す

 去年の勝ち馬キタサンブラックは、ダービーを大敗したことで人気を落としていましたが、それ以前にはスプリングSを勝って皐月賞で3着という中山巧者でした。2011年の勝ち馬フェイトフルウォーも同様にダービー大敗馬ですが、履歴を振り返れば中山で京成杯勝ちの実績がありました。小回りに対応できるかを見定める上で、高いレベルの中山実績は非常に参考になります。

 皐月賞馬ディーマジェスティが登場。ダービーでは3着に敗れましたが、中間熱発の誤算があったなか、ロスの多い競馬で不利も受けながらの0.1秒差ですから、展開の綾と言い切れる範囲。この馬が二冠馬になっていてもなんら不思議ありませんでした。

 世代最強の称号を取り戻すべく、菊花賞は是が非でも勝ちたいレース。そこに向けて早い時期から質量ともに充分な乗り込みを積まれてきました。実力ナンバーワンが万全に近い態勢で望むのですから、ここは相手探しに専念すべきだと考えます。

 その筆頭はプロフェット。京成杯勝ちの実績は無視できません。体質面に弱さが残るため、春クラシックは「使うだけ」という結果に終わりましたが、それだからこそなんの不安もなく臨める秋初戦の今回が絶好の狙い所となります。

 マウントロブソンはスプリングSの勝ち馬で、皐月賞・ダービーでも崩れていないのですから、世代上位の力量はあきらかです。器用さがあって中山も◎なのですが、この中間に誤算があって調整に狂いが生じているのは不安材料。直前追い切りでどこまで仕上げが進むかに注目です。

 ゼーヴィントはラジオNIKKEI賞の勝ち馬。春のクラシック組に比べると一枚落ちるような印象を持たれがちですが、一線級とはほとんど未対戦で、底を見せていない魅力があります。中山での2戦2勝を含めて直線が短いコースでは3戦全勝。小回り向きの器用さと一瞬のキレ味を兼備しています。

 プロディガルサンは中山では芙蓉Sを勝っていますが、格下相手に辛勝の内容でしたし、折り合いに難しさがある馬で末脚勝負に専念できる東京競馬場がベター。全兄がラングレー、リアルスティールですから、本質的に距離に限界のある血統でもあり、2200mという距離がプラスに働くとは思えません。

 ステイパーシストは距離が延びて台頭してきたステイゴールド産駒のステイヤー。中山で2連対、前走の新潟も内回りという小回りコースのスペシャリストです。ちなみに祖母はオグリキャップの半妹、桜花賞馬オグリローマン。

 ノーブルマーズは徹底先行型で、単騎で逃げられた時の着順が、「2・1・4・2・1・3」。ハナさえ切れればほとんど崩れない、しぶといスタミナの持ち主です。中山コースは絶好の舞台で、関東への輸送も問題ありません。同型との兼ね合いがカギになりますが、ヒモ候補として頭に入れておいて損はないと思います。

このレースの予想一覧