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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

3月26日 中山11R 日経賞(G2)

netkeibaデスクの見解

※火曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 春の天皇賞に向けた東の最終ステップ競走。土曜重賞ということで、阪神大賞典や大阪杯よりは地味な印象ですが、一昨年の天皇賞で1-3着したフェノーメノ、ウインバリアシオン、ホッコーブレーヴはいずれも日経賞をステップにしていました。本番に向けて疲労を残さない距離と間隔で、近年重要性が高まっているステップと言えます。

1.休み明けの実績馬強し

 過去10年で1番人気が5勝して3着3回と堅実です。馬券圏内を外した3頭は、GI実績がなかったネヴァブションと、前年のクラシック以来の休み明けだったロジユニヴァースとサウンズオブアースの3頭。すでにGI連対の実績がある馬が前年暮れ以来の休み明けで出走してきた場合は、ほとんどが人気に応えています。

2.差し・追い込みは苦戦傾向

 過去10年のうち中山競馬場で行われた9回では、4コーナーで4番手以内の馬が5勝と過半数を占めます。前哨戦ということでスローペースになることがほとんどですから、昨年のサウンズオブアースのように、いくら良い脚を持っていても位置取りが悪いために不発に終わるケースもしばしばです。

3.AJCCとは直結しない

 同じく中山での過去9回で前走でAJCCを走っていた馬は[2-1-2-11]。悪くない成績ですが、連対を果たした3頭はいずれもAJCCで馬券圏外からの巻き返しでした。AJCCを勝ってここに臨んだ馬に限ると[0-0-2-3]。1番人気3頭を含めてそのすべてが3番人気以内でしたから、期待値としてはかなり低くなっています。

 マリアライトはエリザベス女王杯の勝ち馬。2200以上の距離では5戦3勝と、牝馬ながら長めの距離を得意としています。有馬記念は外枠を引いたために早め早めの競馬を余儀なくされながら0.1秒差。展開のアヤといえる範囲です。このあと天皇賞には向かわない予定のため、ここに全力投球となることもあり、有馬記念の借りを返したいところでしょう。

 ゴールドアクターは有馬記念の勝ち馬。前で折り合える脚質は安定感抜群ですし、休み明けも苦にしません。ただ1頭58kgと斤量が増えるのが課題ですが、ここを勝てば先の視界が大きく開けます。アルバートは有馬記念では前残りの展開になす術がありませんでしたが、少頭数の今回は自力で動く競馬も可能なはずで、ステイヤーズSで5馬身差圧勝の実績は軽視できません。

 サウンズオブアースは依然2勝馬ですが、重賞2着はGIの2回を含め通算5回を数えます。実力馬が56kgで出走できるのは有利で、詰めの甘さを補いたいところです。ディサイファはGIIの2つを含めて重賞を4勝。前走AJCCの快勝が示す通り、7歳でも能力的に衰えは見られません。ただし、ずっと2000m前後を使われていた馬で距離延長は未知数ですし、相手強化でもある今回は試金石となるでしょう。

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