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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

1月24日 中山11R AJCC(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 年明け初めてのグレード別定による芝の古馬中距離GII戦。比較的実績馬が参戦しやすい条件で、昨年のゴールドシップのようにビッグネームが参戦してくることもありますが、どちらかというと派手さに欠けるメンバー構成になることが通例です。今年もGIホースの出走はゼロ。スターホースは不在で、ある意味このレースらしい渋いメンバーが集まりました。

1.格がものを言う

 基本的にGIやGIIで好走実績がある馬が強いレースです。昨年は大本命のゴールドシップは凡走したものの、勝ったクリールカイザーもそれまでGIIで3走連続3着以内していたように格で評価できる馬でした。前走でGIを使っていた馬が連対率31%であるのに対して、前走条件戦を走っていた馬は連対率5%ですから、格をストレートに評価すべきレースだといえます。条件クラスやオープン特別を勝って勢いに乗っての挑戦はほとんど跳ね返されています。

2.ベテランが強い

 前週の日経新春杯で若い馬が強かったのとは対照的です。最近10年間で4歳馬の優勝は2007年のマツリダゴッホ一頭しかいません。5歳、6歳、7歳馬がそれぞれ3勝ずつ挙げていて、8歳馬の2着も4回あります。近走くすぶっている高齢馬の巻き返しが馬券的には狙い目になります。

3.先行馬に注意

 昨年のこのレースで、後方に控えたゴールドシップが沈没するのを尻目に、先行したクリールカイザーとミトラでワンツーしたのは記憶に新しいところです。過去10年のこのレースで4コーナーを3番手以内で通過した馬は[7-6-1-27]の好成績。勝ち馬の70%はこのカテゴリーから出ているのですから、差しで勝ち切るのはよほどの力量が必要ということになります。

 スズカデヴィアスは昨年の京都記念でラブリーデイの2着。キズナやハープスターに先着したのですから価値があります。スムーズに競馬ができれば大物食いができる能力の持ち主で、また2200mは過去2勝して2着1回(京都記念)のベスト条件。叩き良化タイプでもあり、今回は逃げにこだわる競馬を示唆していて、要注目の一戦になります。

 ディサイファは晩成タイプで6歳になった昨年にブレイクしました。札幌記念勝ちに金鯱賞2着は今回のメンバーでは大威張りできる実績です。ただし1800-2000mを中心に使われている馬で、今回はやや距離が長いのが課題です。サトノラーゼンは昨年のダービー2着馬。距離が長かった菊花賞でも5着と崩れなかったのですから力量は確かです。京都新聞杯を勝ったこの距離ならば古馬初対戦でも。

 マイネルフロストの金杯2着は松岡騎手の好騎乗あっての結果ですが、GIIIならばいつでも好勝負できる力量の持ち主であることも事実です。トップクラス不在のこのメンバーならば、GIIでも。ステラウインドはあと一押しが足りませんが安定感抜群。上がりが掛かるようならば馬券圏内突入も。

 スーパームーンは一昨年のアルゼンチン共和国杯で3着があるように、GIIでも好勝負できる能力を秘めています。スタミナが問われる流れになれば浮上の余地があります。クランモンタナは相手なりに走るタイプ。重賞に入ると詰めが甘い印象ですが、2200mでは[2-1-0-1]と堅実で、この距離なら上昇が見込めます。

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