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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

1月5日 中山11R 中山金杯(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 中山芝2000mは皐月賞が行われるコースですが、重要レースが組まれているのはほとんど2、3歳戦のみです。古馬のオープンクラスのレースは、ディセンバーSと中山金杯だけ。古馬のA級馬によるレースが少ないので、なかなかイメージを組み立てにくい重賞かもしれません。

 2015年はここを勝ったラブリーデイが飛躍のきっかけにしましたが、逆に言えば近年でここからGI級へと出世したのはラブリーデイだけです。2007年の勝ち馬シャドウゲイトものちにGIを制覇していますが、こちらはシンガポールの国際競走でした。JRAのGI路線での主流とはやや外れる位置にいる馬が走りやすいレースだとも考えられます。

1.距離短縮組は苦戦

 過去10年間のこのレースで、前走でより長い距離を使われていた馬は[0-0-1-13]と大苦戦。着外の13頭には、単勝オッズが二桁の人気馬も5頭含まれていました。最近の中山金杯は前が止まりにくいので、ある程度の位置で立ち回れるスピードが必須。スタミナタイプは位置取りの面で苦戦を強いられるようです。ステップとしては過去10年で勝ち馬を6頭出して、勝率9%・連対率16.4%の「前走1800m組」が優秀です。

2.格よりも勢い

 前走でGIを使っていた馬は過去10年で[1-2-1-14]と、人気馬を多数含みながらなかなか勝ち切れていません。近年は格上戦で大敗してもハンデ面で恵まれにくくなっているので、前走GI組が狙いにくくなっています。一方、クラスは問わず前走で1着だった馬は[3-1-2-13]。なかには1000万条件勝ちからの「飛び級」での勝利も含まれていますから、勢いが通用しやすいレースであることは間違いないでしょう。

3.ベテラン勢に要注意

 かつては明け4歳の活躍が目立つレースでしたが、最近10年間では[1-1-2-22]と不振です。5、6、7歳馬がそれぞれ3勝ずつ挙げていて、連対率はそれぞれ16.7%、15.8%、15.6%。また、かつては8歳や9歳での連対もありました。若い馬の未知の魅力より、ベテランのキャリアを重視すべきレースと考えるべきでしょう。

 ネオリアリズムはジャパンC当日の東京芝1800mの準オープンを完勝。負かした相手がイサベル、マテンロウボスというハイレベル戦でした。リアルインパクトの半弟で、行きたがる面があるために短めの距離を使われていた経緯があり、昇級で厳しい流れになることはむしろプラスに働きそうです。

 フルーキーは前走が重賞初制覇で勢いに乗っています。前走で阪神芝1800mの重賞を使われていた馬は、鳴尾記念、チャレンジC問わず中山金杯とは好相性。ハンデも57.5kgにとどまり引き続き好勝負が期待できます。マイネルフロストは金鯱賞では4着に終わりましたが、終始外を回らされたのが堪えました。ハンデはやや見込まれた印象ですが、上がりが掛かるようなら。

 ヤマカツエースは福島記念の勝ち馬。ニュージーランドTがやや重で福島記念が重馬場ですから、馬場が渋るようならさらに期待できます。ライズトゥフェイムはアイルランドTを2着に敗れましたが、過去全5勝を挙げている中山芝2000mに替わって巻き返しを期します。ベルーフ、ブライトエンブレムの2頭は、世代重賞勝ちの実績があるために近況が一息でも斤量を背負わされるのが辛いところ。今回はひとつ評価を落とします。

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