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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

11月6日 東京11R アルゼンチン共和国杯(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 芝2500mという特殊距離でのハンデGII。芝2400mとは100mの差ですが、直線の上り坂を二度通過することになるので、スタミナ要求度はグッと高くなります。ジャパンカップへのひと叩きとして利用されることもありますが、どちらかというとステイヤーズSやダイヤモンドSへと続く長距離路線の出発点としての位置づけがメインとなるレースです。

1.休み明けは割り引きが必要

 スタミナが問われる条件ですから、順調に使われていない馬には息持ちの不安がついてまわります。過去10年で3か月以上の休み明けでこのレースに連対したのは、稀代のスタミナホース・トウカイトリックただ一頭(2007年)。一昨年1番人気のホッコーブレーヴなど、GI実績馬も休み明けのこのレースでは馬群に沈んでいますから、順調に使われている馬を中心視するのが妥当です。

2.4歳馬が中心、リピーターは軽視

 この路線では同じ馬が何年も出走し続ける傾向があって、おなじみの馬がいつもそれなりに人気を集めますが、勝ち抜けていくのは若い馬ばかり。過去10年で[7-4-4-28]の4歳馬が他の世代を圧倒しています。スクリーンヒーローやトーセンジョーダン、ゴールドアクターという後のGI馬も、4歳時にこのレースを勝って飛躍のきっかけにしています。

3.先行馬が頑張れる

 前週の天皇賞(秋)は逃げ・先行馬には苦しいレースとして知られていますが、アルゼンチン共和国杯は正反対です。過去10年の勝ち馬のうち、逃げ馬が1頭、それを含めて4コーナーの通過順位が5番手以内だった馬が7頭います。先行馬の粘り込みに要注意。

 ステイヤーズSの勝ち馬アルバート、阪神大賞典の勝ち馬シュヴァルグラン、長距離重賞3勝のフェイムゲームなど、GIでも人気になるような実力馬が顔を揃えましたが、これらはいずれも春シーズン以来の休み明け。そもそもステイヤーは叩き良化型がほとんどですから、実績上位馬につけ入る隙は小さくありません。

 準オープンを勝ったばかりの上がり馬・ヴォルシェーブに注目。脚部不安で1年以上の戦列離脱期間がありましたから、5歳といってもまだ馬はフレッシュです。前々で競馬ができるのもレース傾向に合致しますし、鞍上にはミルコ・デムーロ騎手を確保。休み明けの実績馬とは違って、脚元の関係で一戦必勝のローテーションを組んでいるこの馬には、今回こそが目標レースです。

 クリールカイザーは豪華メンバーだったオールカマーで見せ場を作っての4着。休み明けとしては悪くないレースでした。中山巧者のイメージもありますが、東京でも一昨年のこのレースを2着した実績があります。シュヴァルグランは春のGI2戦がともに内で窮屈になる消化不良の内容。実力的にはGIに近いところまで来ており、休み明けでもGII戦では結果を出したいところでしょう。

 モンドインテロはオープン特別を2勝。重賞ではあと一歩が足りませんが、手が合うルメール騎手とのコンビで壁を破りたいところ。ハギノハイブリッドは相手なりに走る馬で、距離延長も歓迎。アルバート、フェイムゲームは典型的な叩き良化タイプ。斤量を背負わされることもあり、押さえまでの評価にとどめます。

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