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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

11月5日 東京11R 京王杯2歳S(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 唯一短距離で行われる2歳GII戦。朝日杯へ向けての前哨戦という意味合いもありますが、短距離志向の強い馬たちにとっては数少ない目標レースになりますから、2歳短距離路線の総決算というメンバー構成になります。であるのにもかかわらず、「よく荒れる」というのがこのレースの特徴です。

 一連の短距離路線の上位馬が集まりながら、そこでの序列があまりアテになりません。たとえば一昨年のこのレースでは、函館2歳Sの勝者でのちにセントウルSも勝った好スプリンター・アクティブミノルが6着に沈み、勝ったのは小倉2歳Sを7着に敗れていたセカンドテーブルでした。

1.追っての味が求められる

 近年のこのレースにおける前後半3Fのラップは以下のとおりになります。

2015年:36.5-33.5
2014年:35.4-34.1
2013年:36.7-34.3
2012年:35.6-33.7
2011年:35.3-34.6
2010年:35.1-34.3

 最近6年間はいずれも後半のほうが速い「後傾ラップ」になっています。先行スピードだけでなく、追っての味が重要なレースです。

2.距離短縮組が強い

 前走で1200mを走っていた馬は過去10年で勝率5.9%、連対率14.7%。また1400mだった馬は勝率6.1%、連対率10.6%であるのに対して、前走芝1600mだった馬は[4-3-3-27]で勝率10.8%、連対率18.9%と優秀です。

3.サンデーサイレンスの血に注目

 昨年のこのレースはダイワメジャー産駒とキンシャサノキセキ産駒でワンツー。一昨年の2着馬もキンシャサノキセキ産駒で、1着馬は母父がサンデーサイレンス。2013年も勝ったのは母父サンデーサイレンスで2着がスペシャルウィーク産駒でした。レース上がりが高速化している近年では、サンデーサイレンスの血を持っている馬しかほとんど勝ち負けにならなくなっています。

 函館2歳Sの1・2着馬、小倉2歳Sの勝ち馬など、ここまでの2歳短距離路線の上位馬の多くが顔を揃えて、楽しみなメンバーになりました。将来のトップスプリンターを品定めしたい誘惑に駆られますが、それはそれ、馬券は馬券。短距離路線の序列は脇に置いておいて、「このレースで好走しそうな馬」を探すことに専念したいと思います。

 ディバインコードここまで3戦2勝。前々走の未勝利戦が今回と同じ左回り芝1400戦でのもので、時計の出やすい新潟コースとは言え1分21秒5は出色の好タイムです。控える競馬で鋭い決め手を使えることも、前走のアスター賞で証明済み。派手さはないものの、ここで好走するための条件をほとんどクリアーしています。

 コウソクストレートは新潟・東京と、左回りの芝1400m戦で2戦2勝。好位で流れに乗れる追走スピードと鋭い瞬発力を兼備しており、この条件がベストと考えられます。レーヌミノルは小倉2歳Sが6馬身差の圧勝。2歳馬離れしたスピードの持ち主です。東京コースを克服するようなら、暮れのGIタイトルがぐっと近づくでしょう。注目の一戦。

 レヴァンテライオンは函館2歳Sの勝ち馬。荒削りな面が残るものの、豪快なレースぶりからはたんなるスプリンターとも思えません。今後を占う意味でも要注目。モンドキャンノは函館2歳Sでは人気を裏切る形で2着に敗れましたが、道中窮屈な場面もあって、勝負付けが終わったとはまだ言えません。巻き返しが期待されます。

 以下、距離延長が課題も能力高いタイムトリップ、バテずにしぶとく脚を使うドウディまで。

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