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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

10月22日 東京11R 富士S(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 マイルCSへの前哨戦としては、他に毎日王冠やスワンSもありますが、近年は富士Sの価値が高まっています。富士SをステップにマイルCSに向かった馬が最近5年間で2勝。かつて、本番ではほとんど用無しという扱いをされた時期もあったことを思えば、大きな変化です。

 それにともなって、一流馬がここを叩き台に使うことが増えて、メンバーレベルも高くなっています。同じく過去5年間で1番人気が2勝して2着1回。それ以前の5年間は1番人気の連対が皆無だったことと比較すると、レースの性質が一変したことはあきらかです。

1.高速馬場の瞬発力勝負で軽量馬有利

 軽量馬といっても牝馬は前週の府中牝馬Sに回ることが多く、ほとんどは3歳馬ということになります。過去10年このレースの3歳馬の成績は[4-1-3-34]。ここ5年間に絞れば[3-1-2-15]と良績が集中しており、ここでもこの5年間での傾向の変化が見て取れます。

2.距離短縮が穴を開ける

 短めの距離を得意とする馬は、翌週のスワンSに向かうので、このレースはスローペースに流れることが通例。追走スピードよりは、折り合って鋭い脚を使う能力が要求される、つまり中距離戦に近いレース質になります。過去10年間、前走から距離短縮でこのレースに臨んだ馬は勝率7.4%で連対率14.8%で、単複の回収期待値はそれぞれ176円と115円。軽く見られている分、馬券的妙味は充分です。

3.なにはともあれディープインパクト

 このレースに出走したディープインパクト産駒の全成績は[3-3-0-4]。勝率30%、連対率60%という恐ろしい数字を叩き出しています。内容を精査してみると、昨年の勝ち馬ダノンプラチナは4番人気で、2013年の2着馬リアルインパクトは9番人気でしたから、人気薄でも侮ることができません。

 一週前時点での登録頭数は13頭。このレースとしては珍しく少ない頭数で行われることになりそうです。ペースも落ち着くでしょうから、ますます決め手勝負の様相が強まりそう。

 ロードクエストは、古馬初挑戦となった前走京成杯オータムハンデでも最速上がりを繰り出して完勝しました。この馬の現状でのネックは持ち時計の比較で劣ることと、馬込みへの対処に難が残ること。頭数が落ち着くことで、これらが二つともクリアーされてしまいます。東京替わりは歓迎ですし、重賞を勝ったのに前走同様の55kgというのも有利。このレースに強い3歳馬でもあり、勝ち切るイメージを強く持てる馬です。

 ヤングマンパワーはここに来て2連勝と完全に本格化した印象。前々で動けるようになったいまなら、昨年のように脚を残す心配は無用でしょう。ダノンプラチナは昨年の勝ち馬。今年は一叩きされている点がプラス材料ですが、昨年より3kg増となる57kgの斤量がどう響くか。強い稽古ができない体質的な弱さも解消しておらず、半信半疑というところ。

 ガリバルディは余裕充分の内容で中京記念を制覇。素質馬がようやく軌道に乗った印象です。ディープインパクト産駒が強いレースでもあり、穴に期待。GIII戦ではつねに好勝負できるフルーキー、昇級戦も末脚の爆発力が魅力のブラックムーンが押さえ。イスラボニータは近走集中力を欠く面が見られるのが気がかりですが、ルメール騎手との新コンビで巻き返しを期します。

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