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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

10月15日 東京11R 府中牝馬S(G2)

netkeibaデスクの見解

※火曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 古馬牝馬限定重賞としては数少ないGII戦。エリザベス女王杯へ向けての叩き台として、とくに5年前のGII昇格以降は豪華なメンバーが揃うようになりました。

 しかしながら、エリザベス女王杯が芝2200m戦であるのに対して、このレースは芝1800m戦。本番とは関連性が薄い距離で行われるため、各馬の序列がストレートに結果に反映されるとは限りません。結果として、堅く収まることが少ないレースになっています。

1.格上がり組が不振

 グレード別定戦で、実績を挙げている馬に有利な条件になっています。GII昇格以後の5年間の勝ち馬のうち4頭は、いずれも過去に重賞勝ちの実績があった馬。それ以前のように下の条件からのチャレンジャーが通用しにくくなっていることには注意が必要です。

2.速い上がりが要求される

 稍重だった昨年を除くと、近年のレース上がり3Fは34秒そこそこ。2013年に至ってはレース上がりが32秒台という異様なまでに上がりが速い決着になりました。上がりが速いレースへの対応力は、好走するための必須条件と言えます。

3.主力は夏場に使われている馬

 3か月以上の休み明けだった馬は[1-3-2-43]で勝率2.0%、連対率8.2%(過去10年)と不振です。昨年のケイアイエレガント、一昨年のウリウリ、2013年のマイネイザベル、2012年のホエールキャプチャ、マルセリーナとこのパターンで人気になる馬は少なくありませんが、これらはいずれも馬券圏外に沈んでいます。休み明けの馬には取捨のハードルを高く設定すべきでしょう。

 スマートレイアーがヴィクトリアマイル以来、クイーンズリングは米子S以来でシュンドルボンはマーメイドS以来。人気どころに休養明けが多いなか、休み明けをひと叩きされているカフェブリリアントに期待します。

 前走の京成杯オータムHでは、ロードクエスト、ダノンプラチナという牡馬のGI実績馬に割って入っての2着ですから、完全復活と言っていいでしょう。昨年阪神牝馬Sで2着の実績がありながら、別定重量の対象期間外ということで、他馬と同じ54kgで出走できるのは有利です。エリザベス女王杯は距離が長いので、この馬にとって勝負はおそらく今回。実力馬が順調に来ているのですから、この馬を中心に据えるのが一番安全です。

 シャルールのクイーンS2着は、不利な外枠で早めの競馬を強いられてのもので、内容的には勝ち馬以上の評価を与えられます。東京芝1800mは2月に初音Sを快勝した舞台で、おそらくベスト条件。2か月半の休み明けというのも、クイーンS、福島牝馬Sと同じで、得意とするローテーションです。

 スマートレイアーはこのレースでは一昨年、昨年と2年続けて2着。今年は先行力が強化した点が近2年との大きな違いです。他馬より重い55kgの斤量を背負って勝ち切れるかどうか。マジックタイムの前走は、高速決着で追走に苦しんだ印象。この距離の経験は少ないものの、前走ほどの時計勝負になりそうにないのは歓迎材料と捉えられます。

 シュンドルボンは昨年夏から秋にかけて、新潟と東京の芝1800mで3連勝したように、左回りの芝1800mがベスト条件。クイーンズリングは秋華賞2着とフィリーズレビュー勝ちが示すように、小回りコースのほうが向いている印象。直線が長いと勝ち味に遅くなる点がどうか。シングウィズジョイはフローラSとターコイズSと、関西馬ながら関東で重賞を2勝しています。前で競馬ができる器用さがあり、田辺騎手の騎乗も魅力です。

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