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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

10月9日 東京11R 毎日王冠(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 近年、超一流馬は秋の天皇賞を休み明けで使ったり、あるいは凱旋門賞へ向かったりして、毎日王冠をスキップする傾向が見られます。

 超一流馬が不在ということは、チャレンジャーが通用しやすいということ。去年のこのレースからエイシンヒカリが世界へと羽ばたいていったように、ここをステップボードにGIへと駆け上がっていく馬が現れるでしょうか。

1.天皇賞とは別物のスピードレース

 毎日王冠の勝ち馬が天皇賞も連勝した例は、2009年のカンパニーが最後です。次走で天皇賞を勝つジャスタウェイもスピルバーグも、このレースはそれぞれ2、3着に敗れています。天皇賞を勝てるような本格的な底力は、むしろこのレースでは重しになってしまう印象すらあります。

2.斤量が軽い馬が有利

 近年は3歳馬の健闘が目立ちます(過去10年で連対率35.7%)が、これはひとつには古馬より軽い斤量で出走できることが原因と考えられます。同様に、軽い斤量で出走できる牝馬も好成績を残していて、過去10年で出走はわずか3頭ながら、そのすべてが連対を果たしています

3.高齢馬は割引

 同じく過去10年で、4歳馬が連対率19.2%、5歳馬が16.3%であるのに対して、6歳馬は9.5%、7歳以上は3.4%と、6歳以上になるととたんに成績が急落します。スピードと瞬発力が求められるレースである以上、ベテランの狙いには慎重にならざるを得ません。

 唯一の牝馬の参戦・ルージュバックが中心。再三GIでの好走がありながら、重賞勝ちはGIII戦のみということで、54kgで出走できるのは大きなアドバンテージです。ワンターンの芝1800m戦は3戦3勝で、重賞も2勝しているベスト条件。

 また、牝馬限定戦では5戦して未勝利ですが、牡馬混合戦では5戦4勝(唯一の敗戦が有馬記念)。牡馬混合のハードなレースを得意としており、今回がこの秋一番の狙いどころです。

 ステファノスは昨秋の天皇賞で2着、今年の宝塚記念でも5着。古馬中距離GIにおける成績ではメンバー中最上位なのにかかわらず、重賞勝ちがGIII戦のみということで、56kgで出走できるのは有利です。唯一の重賞勝ちがこの時期の富士Sで、今春の鳴尾記念でも小差2着と、瞬発力勝負になるステップレースは大の得意。

 アンビシャスは大阪杯の勝ち馬で、ドゥラメンテのクビ差に迫った中山記念も好内容でした。前走の宝塚記念は距離が長かったための敗戦で、適距離となる今回は期待が高まります。ただし、出遅れ癖など精神的な脆さは解消しておらず、不安も残ります。

 リアルスティールは国内ではイマイチ君の印象が拭えませんが、ドバイターフ勝ちの実績があるため58kgでの出走となるのは、喜ばしい材料ではありません。前走で見せた折合難も、スローペースが濃厚な今走では大きな不安材料。

 ロサギガンティアはスプリングC、阪神CとGIIを2勝。全5勝のうち1400mで2勝、1800mで2勝していているのに対し、1600mでは9戦して勝ち星は未勝利戦の一つだけですから、「1400・1800の鬼」と考えるべき。近2走のマイルでの敗戦には目をつぶって狙えます。

 ロゴタイプは今春の安田記念の勝ち馬で、ディサイファは札幌記念などGIIを2勝と実績上位の両馬ですが、それぞれ6歳と7歳ですし、斤量も背負います。「若くて軽い馬」を狙え、という方針にはそぐわないので、ここは押さえの扱いにとどめます。

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