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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

10月8日 東京11R サウジアラビアRC(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 かつての伝統のオープン特別いちょうSを引き継ぐレース。いちょうSは出世レースとして有名で、重賞に格上げされた一昨年ものちにNHKマイルCを勝つクラリティスカイが勝利しています。また、牡馬にとって10月の2歳重賞はこのレースだけ。そういう意味では、2014年まで10月の京都で行われていたデイリー杯2歳Sに近い位置づけも持っています。

1.開幕週のスピードレース

 2歳重賞では豪快な差し切りで勝ち上がって来た馬が人気することが多々ありますが、このレースは開幕週のマイル戦ですから、前が簡単には止まりません。一昨年のこのレースでは、スローの新馬戦を完勝したサトノフラムが圧倒的1番人気に推されたものの大敗。同様に昨年も、新潟のスローで32秒台の末脚を見せたイモータルが断然人気で差し損ねています。

2.キャリアの多さは軽視できない

 一昨年の勝ち馬クラリティスカイは3戦目の勝ち上がりでしたし、3着のミッキーユニバースは前走の札幌2歳Sを負けてこのレースが3戦目。昨年の勝ち馬ブレイブスマッシュは4戦目の勝ち上がりで、3着のアストラエンブレムは2戦目の勝ち上がり。10月に行われていたデイリー杯でも、1戦1勝馬よりキャリアが多い馬の活躍が目立っていました。

3.持ち時計に注目

 このレースの決着時計は、一昨年が1分33秒5で昨年が1分34秒2。速い決着への対応力を測る目安としては、単純な持ち時計の比較が有効です。一昨年の勝ち馬クラリティスカイの未勝利勝ちは、芝1800mを1分46秒台の好タイムでしたし、去年の勝ち馬ブレイブスマッシュも芝1600mで1分35秒台の持ち時計がありました。

 1戦1勝の関西馬クライムメジャーとダンビュライトが登場。大物感満点の両頭が人気を集めることになりそうですが、スター候補を求める世間の声にあえて背を向けたところに美味しい馬券が転がっています。

 持ち時計ナンバーワンのロジムーンから入ります。3戦目での勝ち上がりですが、レースで経験を積むことでさまざまな課題をクリアしてきました。また、この3戦の馬体重が446-444kgと安定しており、レースを使い込むことに問題がない体質の強さもセールスポイントです。当コースでの経験も豊富で、鞍上も戸崎圭太騎手で固定。人気面では一歩譲ることになりそうですが、馬券的には一番安心して買える馬です。

 クライムメジャーは遊ぶ面を見せながら圧勝した新馬戦が示すとおり、スケールの大きさではこのメンバーでもナンバーワンです。ただ、半兄のサトノノブレスがこのレース(オープン特別時代のいちょうS)を1番人気で2着に敗れているように、本来は晩成傾向の強い血統で、ここを勝ち切るだけの完成度があるかどうか。

 ダンビュライトは新種牡馬のルーラーシップ産駒。ルーラーシップ産駒はここまでの勝ち星が、ほとんどすべて1800m以上のもの。唯一の例外がこの馬の新馬戦(芝1600m)なのですが、不良馬場で勝ちタイムが1分40秒台という特殊なレースでした。スピード競馬に対応できるかが最大の課題になります。

 ブレスジャーニーは不器用ながらキレ味は抜群。前走の未勝利戦ではロジムーンを負かしています。発馬難、馬込みを嫌う気性など課題はありますが、展開次第では全馬をなで斬りにする可能性も。ウィンドライジズは3戦目の勝ち上がりですが、レースが上手でキレ味もあって、侮れません。

 バリンジャーはステイゴールド産駒で、本来ならば距離延長は悪くないはずですが、気性の難しさがあるので、折り合い面がどうか、半信半疑というところ。サクセスムーンは強行軍になりますが、中山で1分35秒台のタイムを2回マークしており、安定した先行力には評価が必要です。連闘してくるようなら穴に一考。

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