の予想

6月5日 東京11R 安田記念(G1)

  • 馬連

    1点

    8

    -

    11

    5000円

  • 馬連

    1点

    4

    -

    11

    1500円

  • 馬連

    1点

    2

    -

    11

    500円

  • 馬連

    流し

    3通り

    11

    相手

    3

    9

    10

    各1000円

購入:10000円(6通り)

このレースの収支

払戻:0円
収支:-10000円

の見解

 マイルの最高峰・安田記念は、ハイペースになることはあってもスローペースになることは、あまりないレースです。あまりないというよりは、過去10年で平均ペースはあってもスローペースで決着したことが一度もありません。3歳馬限定のNHKマイルCや古馬牝馬限定のヴィクトリアマイルは、3-4コーナーで一息入れますが、最高峰の安田記念ではよっぽどの道悪にならない限り緩むことがないのです。また、道悪になっても結果から見れば息を入れるのが足りな過ぎて、一昨年前に逃げたミッキーアイルのように2桁着順まで大失速してしまうことがよくあります。

 しかし、今年は王者モーリスを恐れて、過去10年、20年遡ってももっとも頭数が少ない12頭立て。グラスワンダーを恐れて小頭数になった1999年の14頭立ての安田記念よりも頭数が少ないです。逃げるのはクラレント、番手は外からレッドアリオンと橋口厩舎勢の2頭が先手を主張する形。ましてクラレントの鞍上がハイペースでは逃げたがらない小牧騎手。とてもペースが上がりそうにありませんが、ロゴタイプの田辺騎手が捲って「やっぱり例年どおりの安田記念だった…」ということになるのでしょうか?それとも天気予報どおりにひと雨降って、道悪の安田記念らしい決着になるのかもしれません。

 正直、今年に関しては、展開が見えてきません。ただ、ひとつ言えるのは、ぶっつけ本番でチャンピオンズマイルをハイパフォーマンスで制したモーリスは二走ボケを起こす可能性があるということ。これまでモーリスをマイル路線の絶対王者として、本命にすることが多かった私ですが、それはモーリスが空洞化したマイル路線に咲いた一輪の花だったからこそ。

 確かにモーリスの自己べストのPP指数は、2着以下を3馬身差突き放した昨年のダービー卿CTですが、その次走の安田記念では凡走。勝ちに行く競馬をしたこともあり、ヴァンセンヌにクビ差、クラレントに0.2秒差迫られる実に危うい勝ち方でした。つまり、ローテーション上に破たんがあれば、そのレベルまでパフォーマンスを落とす可能性ががあるということです。昨年の安田記念が今年のメンバーだったならば、モーリスは負けていたとまでは言いませんが、勝てなかった可能性も十分あります。なぜなら昨年の安田記念でモーリスがマークしたPP指数は、中距離路線ならば凡戦、昨年の凡戦・有馬記念と変わらないレベルの指数だからです。これならば中距離のトップクラスにも出番が巡ってきます。

 よって、◎には前走ドバイターフを好位から突き抜けて完勝したリアルスティールを推します。リアルスティールは休養明け緒戦、まともな仕上がりではなかった前々走の中山記念で3着。今年の中山記念は、ドゥラメンテやアンビシャスのその後の活躍からもおわかり頂けるように、G2とは思えないほどのハイレベル戦でした。中山記念がハイレベル戦だったのは、比較的に安定した結果を残すロゴタイプやイスラボニータが7着、9着まで沈んだことからも察しがつくでしょう。

 休養明けで中山記念を制したドゥラメンテは、その次走のドバイシーマクラシックでは、上昇度を見せることは出来ませんでしたが、2着馬アンビシャスは次走の大阪杯で今年の天皇賞(春)の勝ち馬キタサンブラックや昨年のジャパンCの勝ち馬ショウナンパンドラや昨秋の天皇賞(秋)の勝ち馬ラブリーデイを一蹴してV。もはや勢力図が入れ替わってしまっているのです。中山記念の上位3頭が現役トップクラスです。確かにリアルスティールもドバイ遠征後の疲れで凡退する可能性も考えられますが、矢作厩舎の叩き台で明らかに太目残りだった今年の中山記念で勝ち馬と0.1秒差ならば、ある程度のパフォーマンスで走ってきてくれるでしょう。リアルスティールの今年に入ってからの成長力に期待します。

 ○は、昨年1月に長期休養明けから復帰して目下7連勝中のモーリス。日本と香港のマイルG1を制すことは並大抵のことではなく、強いのは間違いありません。ただ、モーリスは末脚を生かしてこその後半型の馬なので、昨年の安田記念のように横綱競馬をすると脆さを見せます、今回も後方からの競馬ならば十分チャンスはありますが、前が引っ張らない可能性もあるメンバー構成のなかでそういう競馬ができるのでしょうか。

 ちなみに1999年に絶対王者と目されたグラスワンダーは、各馬に包囲され、進路確保のために直線早め先頭の競馬を余儀なくされて、2着に失速しました。チャンピオンの立場で後方一気を決めるのは、出負けでもしない限りなかなか難しいことです。昨年の安田記念でも例年の安田記念と比較したら上がらないペースにしびれを切らして勝ちに行ったように、並みの心臓の騎手では取りこぼしてもOKの騎乗は出来ないでしょう。今回はそのあたりを懸念しての対抗評価です。

 ▲は、昨年の毎日王冠でエイシンヒカリと0.2秒差の2着、そこからさらに力をつけて前々走のAJCCを勝利したディサイファ。前走の日経賞では、テンのスピードの違いで逃げの形となって5着に失速しましたが、マイル戦ならば自ら主導権を握る必要がないはず。同馬は芝1800mでも先行して粘る競馬をしていることからこの距離に対する不安はありませんが、前走から一気に距離が短くなると楽に追走できない場合もあるので3番手評価までとしました。

 ディサイファはサトノアラジンとそれほど変わらない力関係。サトノアラジンが展開と馬場の後押しで前走の京王杯SCで能力を出し切ってしまい、前哨戦を前哨戦として使えなかったのに対して、こちらは距離「?」の芝2500m戦を使ったことで能力を出し切れていないので、ディサイファを買い目に加えてサトノアラジンは買い目から外すことにしました。

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