の予想

5月29日 東京10R 日本ダービー(G1)

  • 複勝

    1点

    9

    5000円

  • 馬連

    流し

    4通り

    9

    相手

    3

    8

    12

    14

    各1000円

  • 馬連

    流し

    2通り

    9

    相手

    5

    10

    各500円

購入:10000円(7通り)

このレースの収支

払戻:0円
収支:-10000円

の見解

 皐月賞は、大外からサトノダイヤモンド、リオンディーズ、マカヒキの3強を穿って、ディーマジェスティが勝利しました。皐月賞は、大方の戦前の想定に反して前半5F58秒4の速い流れ。外枠から逃げたリスペクトアース、2列目のジョルジュサンク、アドマイヤモラールらが大差で下位を独占する流れを、2番手追走から3コーナーを過ぎて先頭に立ったリオンディーズは、ラスト2F目では11秒6を刻んで4位入線(5着降着)。リオンディーズは直線で苦しくなって外に寄れて、結果的にエアスピネル、サトノダイヤモンドの進路を妨害してしまいましたが、よく粘りました。皐月賞をハイレベル(PP指数-23)にしたのは紛れもなくリオンディーズで、この世代ではナンバー1の能力を秘めていると言えます。

 ただ、皐月賞があそこまで激戦だと、逆に皐月賞の上位馬があまりあてになりません。アンライバルドが勝った2009年の皐月賞もハイレベルの激戦でしたが、その次走の日本ダービーでは見事に着順が入れ替わりました。世間の評価では、日本ダービーは道悪だったから道悪巧者が勝ったなどと言われていましたが、けっしてそればかりでもないでしょう。個人的には、混戦の上に消耗度の高いレースだったから、着順が大きく入れ替わった部分が大きかったと見ています。確かにサトノダイヤモンドやエアスピネルは直線での不利があったぶん、他の皐月賞上位馬よりもいくらか信頼できますが、不利がなかったとしてもサトノダイヤモンドは上位2頭は交わせていなかったと見ているし、エアスピネルもやっぱり4着だったはず。

 また、今年の青葉賞は、戦前の段階から好メンバーが集ってハイレベルが予想されていましたが、ヴァンキッシュランが3着以下を4馬身以上突き放して勝利を飾ったように、やはりハイレベルでした。ハイアーゲームが勝利した2004年と並んで、ここ20年ではナンバー1のPP指数-19での決着です。ハイアーゲームは、その次走のキングカメハメハが勝ったハイレベルの日本ダービーではさらなる伸びシロを見せる形で3着に健闘していますが、ヴァンキッシュランもその可能性を秘めます。

 ただ、今年の日本ダービーもハイレベル戦が予想されるだけに、ヴァンキッシュランの伸びシロ次第ではそれ以下の可能性もあります。もちろん、皐月賞馬の上位馬が疲労で揃って凡退ならば、ハイアーゲーム以上の活躍が期待できますが、その可能性はそんなに高くもないでしょう。今年の青葉賞は、前半ややスローで比較的楽な競馬だったことから、ヴァンキッシュランはノーマークにもできませんが過信も出来ません。

 また、キズナと同じ毎日杯→京都新聞杯の裏ローテーションを歩み、キズナと同じく連勝したスマートオーディンはどうかというと、ささり癖が解消され、どんどん真っすぐに走れるようになって成績を上昇させてきました。ささり癖があると、前半でラチにたよって、直線の大外からという選択をしがちになるので、幅広いレースに対応するという意味では、大きなメリットがあるでしょう。

 しかし、キズナは毎日杯PP指数-18、京都新聞杯PP指数-15と推移したのに対して、スマートオーディンは毎日杯PP指数-11、京都新聞杯PP指数-14。現状のスマートオーディンの能力は、キズナ以下です。さらにキズナが勝った2013年の日本ダービーはレベルが低かったのに対して、今年はレベルが高いことが想定されるため、こちらも軽視も出来ませんが、過信も出来ないでしょう。

 最終結論として、結局は皐月賞組。しかし、今年の皐月賞はアンライバルドが勝った年同様に、外差し有利の流れ。アンライバルドが勝った年の日本ダービーは、皐月賞で展開に恵まれて上位争いを演じた馬たちが総壊滅し、皐月賞で先バテしたロジユニヴァース、リーチザクラウンがワン、ツーを決めました。よって、今年もともと強い皐月賞先バテ馬の巻き返しが濃厚と見て、◎には皐月賞で先行して6着のマウントロブソンを推します。

 マウントロブソンは、リオンディーズを直後から突いて、破滅へと導いた張本人。最後の皐月賞出走権をかけて、スプリングSを大目標とした後の一戦でありながら、ヒールの役目を十分に果たし、自身もリオンディーズやエアスピネルと0.2秒差のところまで健闘しました。さらに東京は、雨が降った土曜日から馬場がワンランク回復し、昨年同様に超高速馬場となれば、近3年のように先行策からの粘り込みも可能なはず。また、前走で厳しい流れを経験したことで、マウントロブソン自身も粘りを増すでしょう。

 ○は、皐月賞上位2頭よりも、先に動いて3着のサトノダイヤモンド。日本ダービー制覇を大目標に掲げ、休養明けの皐月賞を叩いてここに出走してきました。確かにサトノダイヤモンドは前走が太目残りで、直線でも不利がありましたが、どのみち3着だった馬が、もう一段上の成長力が求められるこの舞台で楽に勝てるでしょうか?他の皐月賞上位馬と比べると死角が少ない馬ですが、前記した点に疑問符がつくことから対抗評価としました。

 ▲は、デビューから上昇一途で、前走の青葉賞を制したヴァンキッシュラン。同馬は、道中で前へ行った3頭が急激にペースアップしてラスト7F目から11秒台が連発する前が厳しい流れになりましたが、その流れを先行して圧勝しました。青葉賞が前が厳しい流れだったのは、逃げたスプリングSの2着馬マイネルハニーが8着に沈んだこと、2番手を追走して7着に敗れたノーブルマーズが土曜日の白百合Sで3着に巻き返したことが証明しているでしょう。近年の青葉賞ではナンバー1と言える勝ち方でしたが、それゆえに余力面にやや不安を感じるため、3番手評価としました。

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