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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

4月30日 東京11R 青葉賞(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 青葉賞としては今年で23回めですが、ダービートライアルとしては前身のNHK杯の位置づけを引き継いでいます。皐月賞に間に合わなかった馬たちによる仕切り直しの一戦。ここで権利を得た馬がダービーではなかなか勝てないことも、NHK杯以来の伝統になっています。

 ダービーまでは中3週。3歳馬にとってはタフな東京2400mで、ダービー切符を目指して全力を振り絞ってしまって本番まで余力を残せないことが、この伝統のひとつの原因になっているものと思われます。

1.2000m超の経験が有利に働く

 かつては毎日杯からの臨戦馬が4連勝した時期がありましたが、近年は不振です。一昨年のマイネルフロスト、2013年のレッドレイヴンなど、1800重賞の実績馬は2400戦独特の流れに対応できず馬券圏外に沈んでいます。替わって活躍が目立つのは、アザレア賞や大寒桜賞など、2200m以上のレースをステップにしてきた馬。

2.ノーザンファーム強し

 ノーザンファーム生産馬が過去10年のうち5勝を挙げています。2着も3回あって連対率は23.5%。けっして人気馬だけではなく、2011年の勝ち馬ウインバリアシオンは6番人気でしたし、2008年の2着馬クリスタルウイングは7番人気でした。

3.速い上がり脚が必要

 最近はレース上がりが3F34秒台になるのが普通で、34秒台前半も珍しくありません。勝ち負けするためには34秒を切るくらいの瞬発力が必要になります。当然、ディープインパクトやハーツクライなど、速い脚が使える種牡馬の産駒の活躍が目立ちます。

 レーヴァテインはここまで2戦2勝。2勝目が繰り上がりの勝利だったことで評価が曖昧になっていますが、もともと遅生まれで完成度が高くなかった経緯があり、その状態で連勝するのですからただ者ではありません。レーヴミストラル、アプレザンレーヴと兄が2頭もこのレースを制している「青葉賞血統」で、ここは狙いの一戦でしょう。

 ヴァンキッシュランはレーヴァテインの前走で繰り下がり2着になった因縁の相手。きっちりアザレア賞を勝ってここに駒を進めてきました。ジリジリと長く脚を使う馬なので東京コースはぴったり。2400mの経験が豊富な点もセールスポイントです。レッドエルディストは出世レースになっている大寒桜賞の勝ち馬。馬場が速い日だったとはいえそこで3F33秒台の末脚を披露しており、府中の切れ味勝負は望むところでしょう。

 メートルダールは共同通信杯の3着馬ですが、当時はマークする相手を間違えたという印象があり、けっして力負けとは考えられません。ボウマン騎手への乗り替わりでダービー切符確保を目指します。マイネルハニーはスプリングS2着ですが、その前走でフリージア賞を圧勝した履歴があり、東京替わり、距離延長も不安材料にはなりません。馬場が渋るようならさらに戦力アップ。

 プロディガルサンは東京スポーツ杯の2着馬。間隔が開いてここが年明け初戦となったのはまだ弱いところが残っているからで、仕上がりがカギになります。アルカサルはまだ荒削りながら2戦2勝。東京コースは今回が初めてと不安材料も少なくありませんが、スケール感は抜群で、広いコースでさらに持ち味が活きる可能性も考えられます。

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