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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

2月14日 東京11R 共同通信杯(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 きさらぎ賞と並ぶ2月の3歳重要レース。関西の良血馬が多数集結するきさらぎ賞が毎年注目を集めますが、イスラボニータ、ゴールドシップ、アドマイヤムーンと、勝ち馬がGI馬へと育つ可能性が高いのはむしろこの共同通信杯の方です。

 きさらぎ賞との違いはもちろん、東京コースには直線に坂があるぶん終いで底力が必要とされることです。どの馬が坂上でもうひと伸びするか。秘めた底力が最後のゴール前で開花するケースがしばしば見られます。昨年、新馬勝ち直後でこのレースを制したリアルスティールは、近年の共同通信杯を象徴するような勝者だったといえるでしょう。

1.格下の素質馬が実績馬に迫る

 坂上の底力勝負でゴールドシップがディープブリランテを逆転したのが2012年のこのレースで、微差の3着に肉薄したのがのちの天皇賞馬スピルバーグでした。前述のリアルスティール、2013年の勝者メイケイペガスター、一昨年の2着馬ベルキャニオンも当時は1勝馬。フルゲート割れすることがほとんどで、問題なく出走できる1勝馬がしばしば穴馬券の使者になります。

2.前走敗戦からの巻き返しが可能

 前走1着馬は勝率11.4%・連対率20.5%。前走2着馬の勝率20.0%・連対率33.3%、前走3着馬の勝率22.2%・連対率33.3%に比べると見劣りします。共同通信杯では勢いよりも底力が要求される傾向があるので、前走が1着であることはそれほど優位性を持ちません。

3.関西馬が関東馬を圧倒

 過去10年で関東馬が5勝、関西馬が5勝と勝数では五分ですが、勝率では6.6%対11.4%、連対率では13.2%対22.7%とほぼダブルスコアですし、最近4年間に限ると3勝して2着1回3着2回とさらに成績が上がります。関西馬がきさらぎ賞に背を向けて共同通信杯に向かってくるということは、「着狙いでは満足できない」ことの証明でもあります。当然重い扱いが必要でしょう。

 イモータルの朝日杯FSは、出来も一息でしたし距離も不足で9着に敗れました。朝日杯未勝利の馬主サイドの要望があったのか、やや冒険的なレース選択だったという印象があります。サウジアラビアロイヤルCはスムーズだったら突き抜けていた競馬でしたから、じっくり立て直して距離延長となる今回は重賞級の潜在能力を再評価すべきタイミングだと思います。

 ハートレーはホープフルSの勝ち馬。メンバーが揃っていた一戦だけに価値は高く、本年度のクラシック候補の主役を担う一頭です。ここまでの2戦は2000mを使われていて、前半もたつく面もあるので距離短縮にわずかに不安を残しますが、能力自体が優越しているので大崩れは考えにくいところです。

 スマートオーディンは東京スポーツ杯2歳Sの勝ち馬。上がりの破壊力は父譲りの物がありますが、追い出してから刺さる面があるなどまだ荒削りさが残りますし、東京スポーツ杯の時計も遅く(良馬場では過去10年で最低)、今回が試金石という部分があります。

 ディーマジェスティはここまで3戦1勝ながらつねにメンバー中最速上がりをマークしています。新馬戦で2着した時の3着馬が京成杯3着のメートルダールですから、重賞でも通用の計算は立ちます。フレグモーネで間隔が開きましたが、直線の長い府中なら久々でも。

 メートルダールは京成杯を3着に敗れましたが、器用さに欠きつつも中山でも結果を出したのは立派です。じっくり構えられる東京なら相手強化でも。キングオブアームズは未勝利を勝ち上がったばかりですが、相手なりに走るしぶとさがあり、重賞挑戦でも侮れません。リスペクトアースの京都2歳S2着は、スローで逃げられた展開が有利だった印象がありますが、東京でも勝ち鞍がありますから長い直線自体は苦にしません。スタートセンスの良さはここでも武器になるでしょう。

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